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弁護士事務所の事務員ブログ3

2025-01-31

弁護士事務所で1年間働いてみて

みなさん、こんにちは。弁護士石川アトムの事務所で働いている事務のKです。

今回は、弁護士石川より、ブログを一本書いてもらいたいとのことで、弁護士石川に代わり、記事を書くことになりました。

石川アトム法律事務所で働き始めて1年が経ちますが、あっという間の1年間でした。

令和5年12月に、当時お勤めされていた事務員さんから業務の引継ぎをしていただいたのですが、法律の専門用語が多すぎて、その意味内容を理解できないまま令和6年1月を迎えました。

当初は、今後私1人で大丈夫なのかと、不安だらけでした。

この仕事続けられるのか?私で大丈夫なのか?と思っていましたが、何とか1年間続けることが出来ました。

石川アトム法律事務所で働き始めた最初の頃、まわりの人たちに法律事務所で働くことになったことを伝えると、「え?!法律事務所?」「働けるの?」「大丈夫?」など、不安な声をかけられていました。

しかし、最近では、「まだ働いてるの!」「すごいね!」「頑張ってるね!」「働きやすい環境でよかったね。」などと言われることが多くなりました。

法律事務所で働き始めてから、弁護士もののドラマやニュースをよく見るようになりました。

法律事務所で働いていなかったら、きっと見ていなかったと思います。

ドラマの中で、事務所内で見たことのある物や言葉がドラマに出てくると「見たことある!」「知ってる言葉!」と一人でちょっとだけ嬉しく感じたりします。

一方で、1年働いても電話対応は未だに苦手で、言葉使いが難しいです。

たまに後ろからアドバイスをいただいたりします。

いろいろ大変なこともありましたが、励ましてくれた家族や友達、本当に周りの人に助けられているおかげで1年間働けたと思います。

これからも、少しずつ成長していけたらと思っています。

石川アトム法律事務所での私の仕事について

法律相談にお見えになる方は、いろいろなお悩みを抱えていると思います。

相談される方によって、内容も違うのに、弁護士はその場で対応しているので、やっぱり弁護士はすごいな、といつも思っています。

私の仕事は、ほんの少しだけ事務的なお手伝いをさせていただいているのですが、相談内容が違えば、作業も変わってきます。新しい作業をするたび調べたり、聞いたりしています。

同じように思える作業でも、相談や事件の内容が人によってそれぞれ違うので、同じようにいかないことも多く、そこが難しいところです。

また、ときどき弁護士から、裁判所に提出する書類の誤字脱字のチェックをお願いされることがあります。

書類の誤字脱字のチェックをするときは、漢字が読めず、調べながら確認をしたりしているうえに、書類が10ページも、20ページもあるので、とても時間がかかります。

私は読書が苦手で、これまであまり本を読んできませんでした。

弁護士の書類の中には今まで私が出会ったことが無かった漢字がたくさんあります。

もともと、読むスピードも、理解するスピードも、文章を作るスピードも遅いので、少しずつ早くなっていければと思っています。

ちなみに、最近初めて見た言葉は、「○○をして・・・させる」というもので、「○○さんに・・・をやらせる」という意味だそうです。

石川アトム法律事務所に置いてある本

私は最近、時間ができたときに、事務所にある本を読むようにしています。

一番最初は、「法律事務所職員」、「裁判所提出書類の集め方」の本を読みました。

初めて法律事務所の職員になったので、仕事に関しての知識を学ぶことがとても多かったと思います。たまにわからないときに、読み返したりします。

事務所にある本は専門的な本が多いため、読める本は少ないです。

以前、法律系の本を読んでみたのですが、全く意味が分からず、1~2ページ読んで(目を通したくらい?)、すぐに本棚に返しました。見たらいけない本を開いてしまった気分でした。

なので、弁護士がおすすめしてくれた、「ギャンブル依存症」という本を読みました。

その後は、近くにあった「薬物依存症」、「実録!刑務所のヒミツ」というタイトルの本も読みました。

法律事務所で働かなければ絶対に読むことのなかった本だと思いました。

これらの本を読んでみて、ギャンブル依存症、薬物依存症について、どうしてそのような依存症に陥ってしまうのか、少し理解できたように思います。

自分には関係ないと思っていても、誰にでもなってしまう危険が少なからずあるのだと思いました。

「実録!刑務所のヒミツ」の内容は大変興味深かったのですが、刑務所の中には絶対入りたくないと思いました。

最近、事務員向けの破産申立ての本が来ました。

今はこちらを読んで、自己破産の申立てについてスキルアップしていきたいと思っています。

類似品にご注意ください(笑)~法律事務所の話

2025-01-18

当事務所は、石川アトム法律事務所です。

皆様、こんにちは。弁護士の石川アトムです。

さて、私が静岡法律事務所から独立して当事務所を開設し、まもなく2年半となります。

私が独立開業する際、事務所の名前をどうするか少し悩みました。

最近久しぶりにお客様から尋ねられたように思うですが、私、石川アトムの「アトム」は本名です。

この「アトム」は、私の父母が付けてくれた名前です。

鉄腕アトムが21世紀に活躍したように、21世紀に活躍できるような人間になってもらいたいということで、「アトム」という名前を付けたそうです(設定では2003年4月7日に誕生したということになっています。今はそれから20年以上経っていますが、未だに車も空を飛びませんね)。

せっかく良い名前をいただいたので、事務所の名前にも、「アトム」を入れたいなぁとは思っていました。

法律事務所の名付けパターン

さて、法律事務所の名前には、いくつかのパターン、グループがあると思います。

1つ目は、事務所の所在地に関係した事務所名です。

当事務所を例にするとすれば、伝馬町法律事務所であったり、伝馬公園前法律事務所であったり、あるいは、静岡伝馬町法律事務所といったところでしょうか。

2つ目は、事務所のイメージや、目指している事務所の雰囲気に起因した事務所名です。

私の場合、2つ目のパターンは全く考えなかったのですが、たとえば、まごころ法律事務所とか、はるかぜ法律事務所とか、そういった感じでしょうか(そういった名前にしようと思っていたわけではありません)。

3つ目は、弁護士の名前を法律事務所に取り入れるというものです。

私の場合は、もろにこれで、石川アトム法律事務所になったわけです。

しかし、この名前に決まる前には、地名+名前という事務所名も、選択肢の一つにありました。

「静岡アトム法律事務所」です。

アトム法律事務所さんの静岡支店が開設されました

他方で、私が事務所を作るにあたって、「アトム法律事務所」という名称にすることは考えていませんでした。

それは、既にそのような名前の事務所が存在することを知っていたからです。

私は、司法修習生のころから「アトム法律事務所」という法律事務所が存在することを知っており、同事務所も参加していた、合同就職説明会にも参加したことがありました。

大変申し訳なかったのですが、私の名前が事務所名に入っているということだけを理由とした100%冷やかしの参加でした。

同事務所の説明会の後、代表者である岡野先生に、「どうして『アトム』法律事務所という名前にしたのですか。」ということを質問しに行きました。

そのとき伺ったのは、事務所の名前を決めるにあたり、何か象徴となるような物の名前にしようと思っていたときに、「アトム」が良いのではないかと思った、というようなお話でした。

どういう意味で、「アトム」が象徴であるのかは聞けなかったのですが、鉄腕アトムのような「正義の味方」という意味での象徴なのではないか、と勝手に想像しています。

さて、昨年末、そのアトム法律事務所さんから、私の事務所に突然お電話がありました。

2025年にアトム法律事務所の静岡支店を作るのですが、名前が類似していてご迷惑お掛けします、一度ご挨拶に伺えませんでしょうかというような、ご丁寧なお電話をいただきました。

年末かなりバタバタしていたのと、ご挨拶に来られても何を話したらいいのか・・・ということもあり、ご遠慮いただいたのですが、そのアトム法律事務所さんの静岡支店がこの1月にオープンしたそうです。

その名も「アトム静岡法律事務所」。

心の底から、「静岡アトム法律事務所」にしなくて良かったと思いました。

笑えるほど紛らわしい(汗)

仮に私が「静岡アトム法律事務所」という名前にしていたら、アトム法律事務所さんは、静岡に出店しなかったのか、あるいは、もうちょっと別の名前にされたのか・・・。

完全に「たられば」の話ですが、非常に気になりました。

なお、当事務所では、自己破産の申立て、交通事故、会社の顧問業務を重点的な取扱い分野としています。

アトム法律事務所さんでは、このうち、交通事故に力を入れていらっしゃるようで、今後、アトム法律事務所さんに交通事故を依頼したお客様が、過って当事務所に電話を掛けてくるということはあるのではないかと思ってはいます。

他方で、自己破産の申立てや会社の顧問業務については、アトム法律事務所さんの注力分野ではなさそうですので、アトム法律事務所さんの静岡進出も、当事務所には、それほど影響は無いのだろうと思っています。

しかし、訴訟事件で私とアトム法律事務所さんが対立当事者の代理人に就くことがあれば、裁判所は少し混乱するかもしれませんね(笑)

弁護士石川の2025年の目標

2025-01-10

弁護士石川の業務上の目標~司法修習生に事務所訪問をしてもらう

新年あけましておめでとうございます。弁護士の石川アトムです。

2025年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、弁護士石川の2025年の業務上の目標は、静岡で就職を考えている司法修習生に事務所訪問に来てもらうことです。

2024年末、あまりの忙しさから新人弁護士の採用を決意しました。

年が明けて2025年、静岡県弁護士会に、新人弁護士の採用予定がありますので、弁護士会のホームページに掲載をお願いします、という申し出をしたのが、つい数日前のことです。

同ページはこちらですが、1月10日現在、当事務所の情報はまだ掲載されていません。

今年は、採用にまで至らないとしても、修習生から就職に関する問い合わせや事務所訪問くらいは、来てもらいたい(それを実現したい)というのが、弁護士石川の今年の第一の目標です。

職権濫用の誹りを受けないように気を付けなければいけませんが、今年は、修習生との懇談会などに積極的に顔を出し、採用の告知も行なっていきたいと思います。

弁護士石川のプライベートな目標~17年ぶりにTOEICを受ける

次に、私の個人的な目標です。

忙しい、忙しいと言いながら、2024年12月から、ほぼ毎日、朝30分ほどの時間を割いて、TOEIC向けの単語帳の勉強を始めました。

私の一番上の娘(もうすぐ5歳)が、半年前から私と同じ英会話スクールに通い始め、めきめきと単語力を付けていることに触発されたのか、私も久しぶりにTOEICを受けて、自分の現在地を確認したいと思うようになりました。

私が最後にTOEICを受けたのは、私がロースクールの受験をするときでしたので、17年くらい前のことです。

その後TOEICの形式は変更されており、現在のTOEICがどのような問題形式となっているのか全く知りませんが、とりあえず単語帳を買い、今500語くらいまで進んでいます。

受験するからには、一応勉強してから受けたいというのが信条ですので、毎朝コツコツと単語の勉強をしています。

ロースクール受験時のスコアは720くらいだったと思いますので、まずは720を超えることが目標です。

花粉症が辛くない時期に受験したいなぁと思っています。

弁護士石川のプライベートな目標?その2~鼻中隔湾曲症の手術

花粉症と言えば、私は、毎年ひどい花粉症に悩まされています。

3月から4月にかけて、鼻づまりのため、鼻で全く息ができない状態になることがしばしばあります。

2024年の12月、私は副鼻腔炎(蓄膿症)になり、耳鼻科に受診しました。

その際、医師から、私の鼻の中の骨が曲がっており、曲がり具合は、弱、中、強の強です、と言われました。

私は、花粉症の時期に点鼻薬を差して鼻づまりの改善を試みているのですが、同医師いわく、これだけ曲がっていると、点鼻薬を差しても鼻づまりはあまり改善しないのではないか、ということでした。

鼻の骨がそのように曲がってしまったのは、小学校低学年のときに連れて行かれたソフトボールの練習の初回、それもキャッチボールの初球で、ボールを顔面キャッチしてしまったことが原因ではないかと思っています(その後私は全く練習に行かなかったのですが、チームは優勝したらしく、後日メダルが送られてきました)。

鼻の骨が曲がっているという話は、かなり前にも別の医師から言われたことがありました。

その際、医師からは、花粉症の治療方法として、①投薬治療、②レーザーで鼻の粘膜を焼く、③手術で鼻の骨を治すの3択が示されましたが、②と③が非常に恐ろしいものに思えたため、①を選択しました。

以後、まさに、ズルズルと投薬治療を続けていました。

しかし、昨年から、睡眠の質や、健康に非常に気を遣うようになり、花粉症の時期、ほとんど眠れない日もあるため、このたび手術を受けることを決意しました。

以前、サイパンに行った際、ダイビングのインストラクターさんが、同じような手術を受けたと言っていました。

一生分の鼻血が出て、めちゃくちゃ痛いけど、人生が変わるほど効果があったそうです。

今回受診した医師によると、鼻の骨の手術は、全身麻酔で1週間程度の入院が必要とのことでした。

年が明けて、早速、入院、手術の夢を見ました(汗)

できれば、例年仕事が落ち着く年度末や年度初めに手術を受けたいのですが、病院側の都合もありますし、どうなることでしょうか。

昨年は1年忙しすぎたので、入院中くらい、ニンテンドーSwitchでウイニングポストでもやりながら、のんびりしたいと今は思っているのですが、おそらく落ち着かなくて仕事をするのでしょう。

以前、盲腸で5日ほど入院した際にも、病院で仕事をしてました。

幸いにして、最近ではウェブ会議という方法により、裁判所に行かなくても裁判手続を進められるようになっています。

しかし、さすがに病室からウェブ会議というわけにはいかないですよね(笑)

弁護士石川2024年を振り返る~その3 超個人的な話

2024-12-30

お酒を「飲めなく」なった6月

皆様、こんにちは。弁護士の石川アトムです。

さすがに12月の末にもなりますと、超朝型の私でも布団から出るのは6時が限界です。

寒くなりましたね。

さて、2024年は忙しかったという話を散々書きましたが、2024年を振り返り、印象的であったのは、自分の健康に、以前にも増して気を遣うようになったということです。

私はお酒が好きで、これまでよく飲んでいました。

3年くらいまではほぼ毎日飲んでおり、1、2年前からは、土日はだいたい休肝日にするようにしていました。

今年の目標は、「二日酔いにならない」でしたが、ゴールデンウィーク中にとうとう目標が不達成となりました(ただし、今年はこの1回だけです!)。

これまでであれば、二日酔いになった後の数日間は、お酒を飲む気分じゃないなと思って、何日間か飲まない日が続き、その後性懲りもなくまた飲み始めるのがパターンでした。

ところが、今年のゴールデンウィークのときは、二日酔いになった翌々日の飲み会は良かったのですが、その後1か月ほど、お酒を飲むと気分が悪くなってしまい、「飲めない」日が続いたのです。

最初のころは、ビール半缶くらいで、それ以上受け付けない感じになってしまいました。

私にとっては、お酒を飲んで、本を読んだり、Netflixを見たりすることが非常に大事なストレス解消方法でしたので、お酒を飲めなくなってしまったら、一体何でストレスを解消すればいいのか!?と、当時は本気で悩みました。

幸いにして6月後半ころからは、またお酒を飲めるようになりました。

本当に良かったです。

ただし、その後も、お酒を(それなりに)飲んだ日の睡眠の質が明らかに悪いことを実感するようになるなど、これまでとは違う体調の変化に気が付きました。

来年の春には40になりますし、身体にも色々と変化が出てくるのでしょう。

睡眠の質を良くするため、今年後半から毎月実施されていた尋問手続の前日は、1日も飲みませんでした。

尋問手続は、反射神経が重要ですので、体調は万全にしておかなければなりません。

意外なところで弁護士としてのプロ意識が発現しました(笑)

「結局のところ炭酸で良かったんじゃないか」説

先ほどお話しした「飲めなくなってしまった」時期に、お酒、というより、ビールの代わりに何か飲むものが欲しい、と思い、6月上旬にソーダストリームを導入しました。

ソーダストリームの存在を知ったころ(数年前)は、炭酸水しかできない装置なんて誰が買うのか、と思っていたのですが、意外とハマってしまいました。

最初は、付属のジンジャーシロップだとか、カルディで売っているクラフトコーラなどを試していました。

これはこれでもちろん美味しいんですが、結構割高なんですよね。

カルディのクラフトコーラは、1杯150円~200円くらいしますので、それだったらビール買った方がいいんじゃないかと思ってしまいます。

最終的に、炭酸ストレート、もしくは、レモン果汁をプラスに落ち着いています。

6月後半からまたお酒を飲めるようになったのですが、ビールを1本飲んだ後は炭酸水で良しにするとか、翌日に尋問手続があって、飲まないようにする日などはよく炭酸水を活用しています。

特に、ビールの2本目、3本目の代わりとして炭酸水を飲むことが多くなりました。

こうしてみると、いかに自分が惰性で2本目、3本目のビールを飲んでいたのかということがよく分かりました。

結局のところ炭酸水で良かったんじゃないか・・・。

ただ、ソーダストリームを導入した影響で、ウイスキーを飲み始めるようになりました。

最初はハイボールだったのが、最近はロック専門になり、ウイスキーの消費量は増えてしまっています。

来年も健康に気を遣いつつ、お酒を楽しみたいと思います。

2024年の新たな出会い

今年は、新しい出会いが多かったように思う1年ですが、その中でも、春頃行なわれた某不動産決裁の場で、たまたま知り合うことができた司法書士の三岡先生。

大の競馬ファン、トシちゃんファンでいらっしゃいます。

今年は弁護士になって初の、12月の飲み会が0回かと思われたのですが、忘年会にお誘いいただきました。

この日の先生のお召し物にもトシちゃんが!!

飲み会では、いつも面白いお話をたくさん聞かせていただいています。

時々テレビのクイズ番組で珍回答をするゲストがいるのですが、自分がその状態に陥ってしまっています。

私も真面目に答えているのですが、「不届者」ゆえにそういう回答になってしまうことがあります(汗)

珍回答の全てが芸能人としての「キャラ」ではなく、彼らも真面目に答えているときがあるのだろう、ということに、三岡先生との飲み会の場で気が付きました(笑)

来年以降も、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします!!

こちらの写真は、三岡先生からいただいた、武豊さんご推薦のカレーです。

「またすぐにこの味が恋しくなるのです。」は、本当にそのとおり!

とても美味しかったです。

今日は、父親と武豊さんのトークショーに行ってきます。

皆様、どうぞよいお年をお迎えください。

弁護士石川2024年を振り返る~その2 静岡で就職したい人見てください

2024-12-19

石川アトム法律事務所は新人弁護士を募集します!!

皆様、こんにちは。弁護士の石川アトムです。

2024年も残り10日あまりとなりました。

今回は、普通に2024年12月に書いたブログを掲載します。

さて、前回のブログで、2024年の弁護士業務が非常に多忙であったことについてお話ししました。

弁護士として仕事をし、多数のご依頼をいただけるということは大変有り難いことです。

しかしながら、今年はちょっと働きすぎかなという感じもしていました。

弁護士業に限らず、その他のお仕事でも同じように言えることがあると思いますが、仕事の中には、割合簡単な、定型的な仕事と、複雑な仕事、一定の技術や思考を要する仕事があります。

非常に忙しかった今年1年を過ごしてみて、割合簡単な、定型的な仕事については、別の人間に任せ、より複雑な仕事、一定の技術や思考を要する仕事により注力したい(そして、できれば全体の業務時間を減らしたい)と思うようになりました。

うちの事務所は弁護士1名、事務員1名の体制であり、これまでも、誰か一緒にやってくれる弁護士はいないかぁと思っていました。

しかし、その際に考えていたのは、共同経営者として一緒に事務所を経営してくれる人、一定の経験を積んだ弁護士でした。

もちろん今後もそういう人が現れてくれたら現れてくれたで嬉しいんですけど、今年1年、特に年末にかけて、事務所の経費を分担してくれる人が欲しい、というよりも、自分の業務を助けてくれる人(自分の業務負担量を減らしてくれる人)が欲しい、という思いが強くなりました。

そのため、今後、石川アトム法律事務所では、積極的に新人弁護士の採用を打ち出していきたいと思っています。

新人弁護士の採用は中期的目標

私自身の就職活動についてお話ししたブログでも書きましたが、近時、弁護士の就職に関しては、東京一極集中の傾向が強く、静岡のような地方会に就職するという新人弁護士は非常に稀(貴重)です。

そして、自分の業務負担を軽減してくれるような、優秀な(若くなくてもいいです)修習生が、静岡に、まして、うちのような事務所に就職してくれるというのは、極めて稀でしょう。

そのため、今後、私も新人弁護士採用のために、意識的に、かつ、積極的に動いていく必要があると考えています。

静岡で就職したいという修習生や、当事務所に少しでも興味を持たれた修習生がいらっしゃいましたら、石川宛てにご連絡いただけますと幸いです。

私は、弁護士業という仕事に関しては、自分ではものすごく運が良いと思っていますので、きっと将来、良い新人さんが現れてくれるものと確認しています。

頼もしくなってきた事務員さん

新人弁護士を採用したいということについては、他にもいくつかの理由があります。

前回のブログの2023年パートで、2023年末に加入していただいた事務員さんが、まだ辞めずに続けているのか、という話を書きましたが、同事務員さんは、この1年で著しく成長されました。

先日、某案件で、事務員さんが市役所の方と電話で話をしていたのですが、住民票と戸籍を同時に取得できるのか、住民票をもらった後、再度戸籍を取得することになるのか、などと自ら質問していて驚きました。

法律事務所での職務経験が全く無かった事務員さんが大きく成長され、本当に嬉しく思っています。

ただし、これは、前の事務員さんが種々の引継ぎをしてくれたことや、今の事務員さんが自ら色々調べられたりした成果だと思っており、私の寄与度は極めて乏しいと思います。

さて、そのように、事務員さんは大きく成長されているのですが、やはり事務員さんの仕事は、弁護士業務のごく一部の補助ということにならざるを得ません。

破産事件で言えば、必要書類の一部を取り寄せたり、私が依頼者から聞き取った内容の打ち込みをお願いしたり、自動車保険の年払いなんかでは解約返戻金を計算してもらったり、ということです。

私自身はこの1年(特に4月中旬以降)めちゃくちゃ忙しかったのですが、弁護士が忙しいからといって、その分事務員さんにお任せできる業務があるかというと、必ずしもそうではありませんでした。

4月中旬から9月末ころまでにかけては、事務員さんにお願いする仕事があまりに無さ過ぎて、16時ころには「上がって良いですよ~」という状態で、事務員さんには早く帰っていただく日もしばしばありました。

最近も、日中、事務員さんはあまりやることが無く、薬物依存症や、ギャンブル依存症の本を読んでいたりします(そういえば、今週の月曜は15時に上がっていただきました・・・)。

あまりにヒマというのも事務員さんに申し訳なく、もうちょっと忙しい方が良いのだろうなと思っています。

新人弁護士がすぐに仕事を得られるとは思いませんが、新人が1年経ち、2年経てば、それなりに仕事を獲得できるはずで、弁護士1.5人~2人くらいの業務量があった方が事務員さんにとっても良いのではないか、というのが新人弁護士採用のもう一つの大きな動機です。

弁護士石川2024年を振り返る~その1+年末年始の休業のお知らせ

2024-12-10

2023年末の弁護士業務はこんな感じでした

皆様、こんにちは。弁護士の石川アトムです。

2023年も残り10日となりました。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

おいおい、冒頭からいきなり誤記かよ! 2024年だろ!とツッコミを入れた方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、上記の「2023年」は誤記ではありません。

冒頭からこの項目の最後までは、2023年12月に作成した文章だからです。

2023年の12月上旬は、私の弁護士人生の中でも1、2を争うくらい忙しく、裁判所に提出する書面の締切りに間に合わないのではないかと思いました。

書面提出の締切日は、朝の(というか、夜の)午前1時30分から仕事を始め、そのおかげで、何とか締切りどおり書面を提出することができました。

私がその時点までで作った書面の中で、2番目に長い書面でした。

さて、忙しい忙しいと言いながら、仕事が来るというのは、弁護士業をしている私にとって本当に有り難いことです。

石川アトム法律事務所では、ホームページをご覧いただいての新規のお客様もいらっしゃいますが、多くのお客様は、以前ご依頼をいただいた方からのご紹介(あるいは、以前ご依頼をいただいた方ご本人)です。

世の中には、というか静岡だけでも、本当にたくさんの弁護士がいます。

その中で、石川を紹介しよう、あるいは、また石川に依頼をしてみようと思っていただけるのは、以前ご依頼をいただいた依頼者の皆様に、私の弁護士としての仕事にご満足いただけているからだと自己評価しています。

私が15年前に、司法修習生として研修を受けていたとき、弁護教官から、「広告や宣伝をどうしようか迷うくらいなら、一件一件の事件に真剣に取り組みなさい。そうすれば自然と依頼は付いてきます」というご訓戒をいただきました。

本当にそのとおりだと思いました。

これからも、依頼者の皆様にご納得、ご満足いただけるような法的サービスの提供に努めて参りたいと思います。

さて、そうは言いつつ、ここまでの内容を書いている段階では、「やっぱり来年(2024年)は、もう少しゆったりと仕事がしたいなぁ。」と思っています。

2024年はどんな一年になっていたのでしょうか。

締切りに追われてヒイヒイ言っているような状態だったのでしょうか。

2023年末から入ってくれた事務員さん2名(そのうち1名は、この部分を書いている段階では就労0日です)は、まだうちの事務所で働いてくれているのでしょうか。

そろそろ2024年12月の私にバトンタッチしたいと思います。

やっぱり激務だった2024年

上記2023年部分について、若干の修文をしつつ、ここからは2024年の石川が筆を執っております。

上記2023年部分は、2023年12月に、某スターバックスコーヒーで書いたもので、そのときのことは今でもよく覚えています。

本当に1年経つのは、あったという間だとしみじみ実感しています。

「来年(2024年)は、もうちょっとゆったり仕事ができるといいなぁ」と本気で思っていたのですが、今年は、昨年以上に忙しかったように思います。

誰ですか、ヒマすぎてオンライン英会話とかやっていた人は!!

マレーシアに旅行(マレーシア旅行に関するブログはこちらをご覧ください)に行く直前ころは、例の年度末、年度明けによる若干の業務の緩みがあったように思うのですが、マレーシアから帰ってきてからは激務だったという記憶しかありません。

通常の午前9時から午後5時半までの事務所での執務に加えて、土日祝日関係なく、朝5時から7時半までは自宅で書類作成またはメール返信、土日祝日も、子どもが昼寝をしている1時間か2時間は仕事という状態でした。

弁護士をやってきてもうすぐ15年目になりますが、おそらく自分の中で初めて、少し休んだ方がいいなという感覚を持ちました。

心身ともに健康でいることは、何にも増して大切なことです。

今後も身体に気を付けて仕事をしていきたいと思います。

年末年始の休業のお知らせ

石川アトム法律事務所では、2024年12月27日を2024年の最終営業日とし、2025年は、1月6日から執務を開始いたします。

もっとも、顧問契約を締結していただいている企業の皆様におかれましては、上記休業期間中でも、何かございましたら、いつでも私の携帯宛にご連絡いただければと思います。

大変有り難いことに、本年も複数の企業様から新規に法律顧問のご用命をいただきました。

来年もさらに多くの皆様のお役に立てるよう、邁進して参りたいと思います。

2024年弁護士石川が読んだ本~その2

2024-11-29

夢枕漠さんの「陰陽師」シリーズ

みなさん、こんにちは。弁護士の石川です。

2024年も残り1月余りとなりました。

弁護士石川が2024年に読んだ本のご紹介、第2弾です。

歴史系の本として、最後のご紹介は、夢枕獏さんの「陰陽師」シリーズです。

クールな安倍晴明と、実直な源博雅のテンポの良い掛け合いが心地よい作品です。

こちらの本も、私が初めて読んだのは、高校生のときです。

私が高校生だったころ、安倍晴明を野村萬斎さん、源博雅を伊藤英明さんが演じた映画が公開されました。

そちらももちろん見に行きましたし、岡野玲子さんが描かれた漫画も読んでいました。

また、詳細は書きませんが、「陰陽師」は、私のスーパー黒歴史に深く関わる作品でもあります。

今年の夏ころになって、ふらっともう一度読んでみたいなぁと思い、フリマアプリで、全巻セットを買いました。

夢枕獏さん、中古の購入で申し訳ありません。

約25年ぶりに読み直したのですが、やはり面白いです。

1冊目の冒頭で、平安貴族が「あなや!」と叫ぶシーンが出てくるのですが、高校時代の古文の授業が懐かしく思い起こされました。

10月中、1週間に1冊ほどのペースで読み進めていました。

25年ぶりに読み直して、私が新たに気が付いたことは、「濡縁」(ぬれえん)です。

「陰陽師」シリーズでは、晴明と博政が、清明宅の濡縁で、庭を眺めながら酒を酌み交わすシーンが多々現れます。

「陰陽師」シリーズを最後に読んだのは、高校生のときでしたが、私の記憶と心の中には、きっとそのイメージへの憧れが強く残っていたのでしょう。

うちにウッドデッキが作られ、私が、夜、庭を眺めて酒を飲みたくなるのは、間違いなく「陰陽師」の影響でしょう。

「陰陽師」を読み始めた頃は、夜外で酒を飲むことができたのですが、さすがに最近は、寒くて夜外で酒を飲むことは難しくなってきました。

春は春で花粉が大変辛いのですが、早く暖かい季節にならないかと思っています。

「百舌」シリーズ

「陰陽師」シリーズを4冊一気に読んだあと、ふと書棚にある本に目が留まりました。

逢坂剛さんの「百舌の叫ぶ夜」です。

こちらの本は、10年前にTBSとWOWOWの共同制作でドラマ化された作品です。

ドラマが放送される前、TBSオールスター感謝祭で、香川照之さんが、「百舌です!」と連呼していた場面が印象的でしたが、とにかくドラマがめちゃくちゃ面白かったのです。

出演者の中でも、私は、長谷川博己さんの東和夫がツボでした。

当時、長谷川さんのことはあまり存じ上げなかったのですが、「チャオ~、倉木!」などと言って、ヘリコプターから降りてくる(去って行く?私の記憶に基づくものですので、間違ってたら申し訳ありません)シーンが非常に印象的で、「なにこの人、めちゃくちゃかっこいい!」と、ドハマリしたのでした。

さて、我が家の書棚に置かれていた「百舌の叫ぶ夜」は、実は購入後3年程度経過した本でした。

購入直後に数ページ読んだのですが、そのときは何か興が乗らず読むのを中断し、その後様々な本を買い込んだこともあってかなり寝かせてしまっていました(そういえば、昨年の今頃、年末に読むと宣言していた加賀恭一郎シリーズの最新作も結局まだ読んでいません・・・)。

このたび、何年かぶりに手に取って読み始めたのですが、まぁ何と面白いこと!

でも、何だろう、「あれ、この人物って死ななかったっけ?」みたいな、脳が混乱することが何回かありました。

「酒飲みながら読んでるからボケてたのかな」と思い、読み直すのですが、どう考えてもその人亡くなってる人なんですよね。

そういう混乱はありましたが、最後にはそういうことかと得心いたしました。

とても面白い本でした。

早速続編を購入。

こちらは、次項の「スカイ・クロラ」シリーズを読破した後、寝かせずに読み始めています。

「スカイ・クロラ」シリーズ

こちらは、キルドレ(killerとchildrenの合成語の趣旨と思われます)と呼ばれる、成長しない、戦争以外では決して死なない子どもを主人公としたお話です。

私がロースクールに通っていたころ、つまり17年ほど前に映画化もされた小説です。

私が当時この小説を読み始めたのは、いわゆるジャケ買いに近いもので、映画のポスターか何かで、主人公である草薙水素(くさなぎ すいと)を見たことがきっかけだったと思います。

草薙水素は、令和で言うところの地雷系とでも言うのでしょうか。

見た目はかわいらしいのですが、心に深い闇を持っています。

百舌の続編を購入しておきながら、記憶の彼方にあった「スカイ・クロラ」を引っ張りだし、またもや全6冊(中古)をネットで購入しました。

装丁が美しい本です。

11月は本を読むための時間がたくさん確保できたという事情もあるのですが、1か月のうちに全6冊を読破しました。

大変面白かったのですが、雰囲気は全体的に暗いですかね(いや、しかし、最後はハッピーエンドなのか・・・?)。

主人公が地雷系ですので。

ただ、私は好きです。

また、1回通読しただけでは、うまく物語がつながりませんでした(それでも面白かったのですが)。

1通り読んだうえで、もう一度最初から通読したら、なるほどそれはそういう関係だったのかと、作品がより楽しめるのではないかと思っています。

基本的に長編シリーズであるのに、最後の短編集で結末的なところが分かるというパターンの本は初めて読みました。

時間があれば、また読み直してみたいです。

今年の秋は、読書の秋でした。

10月中旬から11月末までの間に、「陰陽師」シリーズ、「スカイ・クロラ」シリーズ、「百舌」シリーズで、実に11冊も本を読みました。

これだけ読書の時間が取れるというのは、本当に幸せなことです。

逆に、10月中旬まではめちゃくちゃ忙しかったのですが、弁護士として、忙しいというのも、また有り難いことです。

2024年弁護士石川が読んだ本~その1

2024-11-20

司馬遼太郎さんの「城塞」

みなさん、こんにちは。弁護士の石川です。

年末が近づいてきましたので、今年も、私が読んだ本の中で、オススメ作品を紹介したいと思います。

もともと私は、歴史系の本が好きなのですが、今年の10月中盤までは、歴史物の本を多く読んでいました。

まずは、司馬遼太郎さんの「城塞」。

この本は、関ヶ原の合戦以降大阪夏の陣までの歴史について書かれた本です。

関ヶ原の合戦後、小幡勘兵衛という後の軍学の祖が、徳川方の間者として大阪場内へ侵入し、同人の視点を中心に、大阪夏の陣に至るまでの徳川と豊臣の攻防(?・外交という意味では豊臣が一方的にやられているように見えますが・・・)が描かれています。

今年、仕事で大阪に行った際、大阪でぽっかりと時間が空いてしまったことがあり、たまたま近くに司馬遼太郎記念館があるということで、同記念館を訪ねてみました。

記念館はとても素敵で、司馬遼太郎さんの作品を一堂に展示した書棚は圧巻でした。

その記念館のシアターで上映されていた映像に出てきたのが、こちらの「城塞」です。

その場で全三巻を購入しました。

司馬遼太郎記念館で本を購入すると、記念館のカバーを付けてくれます。

そして、どうして君はそうなるの!?、そんなうまく行くわけないでしょ!?という大野治長らを始めとする豊臣方の面々。

喜劇ならば良いのでしょうが、命と家の存亡がかかった時期にこの感覚ではまるでダメでしょうな、という方々でした。

そこがまた真田幸村、後藤又兵衛を引き立てるのですが。

かなりの長編小説ですが、登場人物それぞれキャラが立っており、すいすいと読めてしまいます。

とても面白い本でした。

また、こちらの本は、マレーシアにも持って行った本です(マレーシア旅行のブログはこちらからご覧ください)。

ルーフトップバーでお酒を飲みながら「城塞」を読んでたところ、店員さんに、「あなたは本が好きなんですね~」と言われました。

そういう思い出のある本でもあります。

これまで司馬遼太郎さんの作品はそれほど読んだことがありませんでした。

「城塞」以外に読んだことがある司馬遼太郎さんの作品は、「燃えよ剣」と「最後の将軍」くらいです。

いつもお世話になっている先輩弁護士からは、「峠」をオススメいただきました。

「燃えよ剣」と「最後の将軍」はいずれも幕末ものですが、「峠」も幕末を舞台とした作品のようです。

今度読んでみたいと思います。

陳舜臣さんの「小説十八史略」

続いても歴史物です。

「小説十八史略」は、中国の歴史について書かれた本で、文庫本で全6巻あります。

堯舜の伝説時代から始まり、元(モンゴル帝国)が南宋を滅ぼすところまで物語は続きます。

私は既にこの本を5、6回読んでいますが、1巻あたり500ページを超える全6巻の超大作なので、一旦読み始めても、読んだり休んだりを繰り返して、2、3年かけて全6巻を読み切るという感じで読んでいます。

私がこの本を初めて読んだのは、高校生のときでした。

高校3年生のとき、私は、項羽と劉邦が登場する鴻門之会(こうもんのかい)の話を読んでいました。

すると、その直後に行われたある全国模試の「漢文」科目で、鴻門之会が小説十八史略とほぼ同じ形で出てきたのです。

この試験では、本文をほとんど読まず、問題文だけを読んで問題が解けてしまったという(たとえば、「本文の『・・・』というのは、次の選択肢のうちどの意味か」といった問題など)、非常にラッキーなことがありました。

台湾で偶然発見した陳舜臣さんの記念コーナー

私が、弁護士になって5年ほどしたころ、当時、私は、静岡法律事務所という法律事務所に所属していました。

そのころ、同事務所で創立30周年を記念した台湾旅行が開催されました。

同旅行は、台北市を中心としたものでしたが、旅程の中に、「淡水」という地域が含まれていました。

淡水は、台北市の北東にある港町でして、当時、私は、同地域のことを全く知りませんでした。

旅程では、淡水では自由行動で、散策して昼ご飯を食べるというものでしたが、山の方をぶらぶら歩いていたところ、偶然にもある記念館の一画に陳舜臣さんのコーナーがあり、とても驚きました。

しかも、この台湾旅行に携行していた本は、なんと陳舜臣さんの「阿片戦争」でした!

写真に写っているスターバックスでの”苦い経験”については、いずれまたご紹介しましょう。

陳舜臣さんの作品は、「小説十八史略」や「阿片戦争」以外にも、「中国の歴史~近現代編」など面白い作品がたくさんあります。

中国史に興味をお持ちの方にはオススメの作家さんです。

浅田次郎さんの「蒼穹の昴」シリーズで、清朝に興味を持ちましたので、今後、陳舜臣さんの作品では、「太平天国」を読んでみたいなぁと思っています。

弁護士になるための就職活動~弁護士石川アトムの場合3

2024-11-09

私が描いていた「弁護士」像=マチ弁

皆さん、こんにちは。弁護士の石川です。

ここ最近、弁護士になるための就職活動についてお話をしています。

前回のブログの後半では、司法試験受験後に受けた、大阪の大手法律事務所での「サマクラ」をご紹介しました。

司法試験受験後、私自身、裁判官や検察官ではなく弁護士になりたいということはほぼ固まっていたのですが、どのような弁護士なりたいかということについては、まだふわふわとした状態でした。

と言うよりも、大手渉外事務所と呼ばれる事務所でどのような執務が行われているのか、正直よく分からなかったという感じでした(今でもよく分かりません笑)。

私にとっては、一般的な民事事件、家事事件、刑事事件を扱うマチ弁の方が、テレビドラマ等で馴染みがあり、親近感を持つ存在でした。

大阪の某大手法律事務所でサマクラをさせていただき、自分が思い描いていた弁護士という仕事に比較的近いと思ったことや、私を指導してくださった先生がとても優しかったこと、事務所の雰囲気もかっこ良かったので、同事務所に対する就職活動を行うことに決めました。

大阪某大手法律事務所での就職活動

その事務所では、サマクラ終了後、司法試験合格発表前から、会食を通じたリクルート活動が行われていました。

私は、その事務所の先生方と4回ほどお食事をさせていただきました。

先にお話ししたとおり、私の中での「弁護士」像はマチ弁であり、この点、当該事務所で働くということは、私の希望と合っていました。

しかし、私の中では、静岡で働くというビジョンが強く、大阪の同事務所で就職活動をしつつ、やっぱり静岡がいいな、とも思っていたのでした。

4回目くらいのお食事の際、食事をご一緒させていただいた先生から、「君は、今うちの事務所が内定を出すと言ったら、うちに来てくれるかね。」というようなご質問をいただいたのですが、嘘がつけない私は、「うーん。」と言ってしまったんですよね。

こんな態度では、事務所側も、もう結構です、となりますよね。

実際、その次の食事に呼ばれることはありませんでした。

また、私も、採用面接に申込みをしませんでした。

大阪での就職活動はこれで一区切りとなり、この頃には、司法試験の合格発表も出ていたかと思います。

その後、第一希望が通って、静岡での修習を始めることになったことについては、以前のブログでご紹介したとおりです。

静岡の法律事務所での就職活動

司法修習が静岡に決まったものの、静岡市(静岡支部)での修習ではなく、ショックを受けたことも以前ご紹介のとおりです。

当時、司法試験には合格したものの、法曹関係者とのツテはほとんどありませんでした(全く無かったわけではありませんが、そのツテを使える状況にはありませんでした)。

今では、静岡では、どこの事務所もホームページを持っていますが、15年前、静岡法律事務所でホームページを持っていた事務所は、3割程度だったのではないでしょうか。

まずは、ホームページを持っている事務所に、弁護士募集の記載が無いかを探しました。

しかし、司法修習が始まる前の時点から、新人弁護士募集を打ち出す事務所は、かなり少なかったです。

新人弁護士募集を打ち出している事務所に電話をしても、司法修習が始まってからお知らせします、というような感じで、東京、大阪での就職活動を経験してきた身からすると、かなりゆったりと構えており、就職活動をする立場からすると、歯がゆい感じでした。

静岡市内の某事務所にアポを取ることができ、お邪魔させていただいたこともありました。

その際、就職活動の話をしようとしたところ、「まぁまぁ、そんな話はいいじゃないか。」というような感じで、飲みに連れて行っていただいたのですが、ほとんど就職活動の話は出なかったと記憶しています。

とにかく、静岡での採用状況というのは、かなりのんびりとしたものに感じられました。

当時は、司法試験合格者が急増し、私が合格した年より前の数年間で、それなりの人数の方が静岡で就職をされていたという事情もあったのかもしれません。

私が司法試験に受かったころは、氷河期とまでは言いませんが、買い手市場で、弁護士としての就職活動は、それなりに苦労をした時期であったであろうと思います。

逆に、ここ最近では、司法試験合格者が若干減ったとは言え、十分な人数がいるはずなのに、東京一極集中の状態が続いており、静岡のような地方会で就職してくれる新人はかなり減ってしまっています。

私が弁護士になったときには、静岡県全体で20人、静岡支部だけでも10人程度は就職をしたものですが、ここ数年、静岡県全体でも7、8名程度ではないでしょうか。

時代は変わったのだなぁと実感します。

弁護士になるための就職活動~弁護士石川アトムの場合2

2024-10-31

大手法律事務所の新年会でのドン引きな挨拶

皆さん、こんにちは。弁護士の石川です。

前回のブログから、弁護士になるための就職活動についてお話をしてきました。

また、東京の大手法律事務所で、「サマクラ」というものがあり、それに参加したときのことをご紹介しました。

今回は、そのサマクラ後に行われた新年会のことからお話しします。

私は、某大手法律事務所のサマクラに、ロースクール1年目の夏休みに参加したのですが、同事務所から、その翌年の1月に新年会をやるということで、ご案内をいただきました。

場所は、京都の某高級ホテルでした。

今考えると、めちゃくちゃ忙しい中、学生との新年会のために東京から多数の弁護士がやってくるということ自体、大手事務所の新人弁護士リクルートに対する並々ならぬ意欲を感じます。

さて、その新年会には、同じロースクールから多数の生徒が出席しました。

1次会は、テーブルに着座したコース形式のお料理でした。

冒頭、弁護士の先生が、冗談交じりに「皆さんには、司法試験合格後は、うちの事務所で働いていただくと思いますが、」などと挨拶され、笑いが起きるなど和やかな雰囲気でした。

その後、ロースクール生全員が一言ずつ挨拶をしました。

特定のロースクール生だけがマイクをもって挨拶するということはなかったはずで、私も何かしらの挨拶をしたのだと思いますが、自分の挨拶は全く覚えていません。

しかし、同じクラスの某ロースクール生がした挨拶は衝撃的でした。

いきなり「私は弁護士にはならないのですが」と切り出したのです。

マンガなんかで、コマ全体に「ピシッ」とヒビが入るような表現があると思いますが(古いでしょうか)、そんな感じの、コンマ何秒かの真空状態がありました。

「えっ、何言ってんの?」「じゃあ、どうしてあなたは今日来たの?」と、その人以外の会場にいた全員が思ったことでしょう。

この方は、大変優秀ま方で、最終的に、京都大学ロースクール3期生の中で、3本の指に入る成績を修められた方です。

普段は穏やかな、割合のんびりとした雰囲気の方だったので、まさか、あの場で、あのような挨拶をされるとは思っていなかったので、大変衝撃的でした。

しかし、あの場でああいうことを言えちゃうところが、ある意味、我々凡人とは違うということなのかもしれません。

司法試験受験後のサマクラ

法科大学院を卒業し、司法試験を受験した後にもサマクラがありました。

この時期のサマクラは、大阪の大手法律事務所(こちらも「(大阪の)四大」などと呼んでいました)で実施されたものでした。

私は、司法試験に限らず、受験関係で、合格発表を待っているということがとても苦手です。

このブログを書いていて思い出したのですが、これまで受けてきた試験の中で、受かると思って受かった試験は一つもありませんでした。

高校受験も、大学受験も、法科大学院の受験も、司法試験も、二回試験も、全てです。

逆に、唯一と言ってもいい、「これは受かっただろ」と思った、某私立大学の大学受験には落ちました(笑)

私が受けた司法試験の場合、5月に受験をし、合格発表は9月でした。

そんな長い期間を、ただひたすら「待つ」などということには、とても耐えられません。

そういう意味もあって、大阪の大手法律事務所が実施しているサマクラに2つ参加することにしました。

大阪のサマクラも、内容は東京のサマクラと同様で、事務所や弁護士が違うだけかと思っていました。

東京の法律事務所では、全体像が全く見えない案件の、何かしらの判例検索や条文解釈の補助をしていました。

これに比べると、大阪の法律事務所では、刑事事件の弁論要旨(刑事裁判で弁護側が行う最終意見陳述)の起案であったり、相続事件の法律相談に立ち合ったりと、大手でありながら、割とマチ弁的な事件を見せていただくことができました。

大手でもこういう事件を扱うことがあるんだなと、そういう意味でも大変参考になりました。

「この店は焼きそばが美味しいんだよ」

2つの大阪の事務所のサマクラでも、お昼ご飯や、夜の会食が多く設けられていました。

その中の一つですが、水谷豊氏に似たダンディーな先生とお昼をご一緒させていただいたことがありました。

その際、中華料理屋さん(というよりは、ラーメン屋さんでしょうか)に行きました。

その先生は、「この店は焼きそばが美味しいんだよ」とおっしゃったのですが、私は、焼きめしが食べたかったので、「焼きめしが食べたいです」と言いました。

しかし、再度その先生が、「この店は焼きそばが美味しいんだよ」とおっしゃられたので、「じゃあ、焼きそばで」ということで、意見修正をしました。

あのやり取りも、今考えてみると、自分の意見を通す意思の固さを試していたのか、それとも、空気を読んだ対応を試していたのか。

あるいは、本当に、その先生が私に焼きそばを食べさせたかっただけだったのか(笑)

大阪の法律事務所でのサマクラの方が、1年目の先生ともたくさんお話をさせていただき、アットホームな印象を受けました。

両方ともとても楽しかった記憶があります。

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