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2024年弁護士石川が読んだ本~その2
夢枕漠さんの「陰陽師」シリーズ
みなさん、こんにちは。弁護士の石川です。
2024年も残り1月余りとなりました。
弁護士石川が2024年に読んだ本のご紹介、第2弾です。
歴史系の本として、最後のご紹介は、夢枕獏さんの「陰陽師」シリーズです。
クールな安倍晴明と、実直な源博雅のテンポの良い掛け合いが心地よい作品です。
こちらの本も、私が初めて読んだのは、高校生のときです。
私が高校生だったころ、安倍晴明を野村萬斎さん、源博雅を伊藤英明さんが演じた映画が公開されました。
そちらももちろん見に行きましたし、岡野玲子さんが描かれた漫画も読んでいました。
また、詳細は書きませんが、「陰陽師」は、私のスーパー黒歴史に深く関わる作品でもあります。
今年の夏ころになって、ふらっともう一度読んでみたいなぁと思い、フリマアプリで、全巻セットを買いました。
夢枕獏さん、中古の購入で申し訳ありません。
約25年ぶりに読み直したのですが、やはり面白いです。
1冊目の冒頭で、平安貴族が「あなや!」と叫ぶシーンが出てくるのですが、高校時代の古文の授業が懐かしく思い起こされました。
10月中、1週間に1冊ほどのペースで読み進めていました。
25年ぶりに読み直して、私が新たに気が付いたことは、「濡縁」(ぬれえん)です。
「陰陽師」シリーズでは、晴明と博政が、清明宅の濡縁で、庭を眺めながら酒を酌み交わすシーンが多々現れます。
「陰陽師」シリーズを最後に読んだのは、高校生のときでしたが、私の記憶と心の中には、きっとそのイメージへの憧れが強く残っていたのでしょう。
うちにウッドデッキが作られ、私が、夜、庭を眺めて酒を飲みたくなるのは、間違いなく「陰陽師」の影響でしょう。
「陰陽師」を読み始めた頃は、夜外で酒を飲むことができたのですが、さすがに最近は、寒くて夜外で酒を飲むことは難しくなってきました。
春は春で花粉が大変辛いのですが、早く暖かい季節にならないかと思っています。
「百舌」シリーズ
「陰陽師」シリーズを4冊一気に読んだあと、ふと書棚にある本に目が留まりました。
逢坂剛さんの「百舌の叫ぶ夜」です。
こちらの本は、10年前にTBSとWOWOWの共同制作でドラマ化された作品です。
ドラマが放送される前、TBSオールスター感謝祭で、香川照之さんが、「百舌です!」と連呼していた場面が印象的でしたが、とにかくドラマがめちゃくちゃ面白かったのです。
出演者の中でも、私は、長谷川博己さんの東和夫がツボでした。
当時、長谷川さんのことはあまり存じ上げなかったのですが、「チャオ~、倉木!」などと言って、ヘリコプターから降りてくる(去って行く?私の記憶に基づくものですので、間違ってたら申し訳ありません)シーンが非常に印象的で、「なにこの人、めちゃくちゃかっこいい!」と、ドハマリしたのでした。
さて、我が家の書棚に置かれていた「百舌の叫ぶ夜」は、実は購入後3年程度経過した本でした。
購入直後に数ページ読んだのですが、そのときは何か興が乗らず読むのを中断し、その後様々な本を買い込んだこともあってかなり寝かせてしまっていました(そういえば、昨年の今頃、年末に読むと宣言していた加賀恭一郎シリーズの最新作も結局まだ読んでいません・・・)。
このたび、何年かぶりに手に取って読み始めたのですが、まぁ何と面白いこと!
でも、何だろう、「あれ、この人物って死ななかったっけ?」みたいな、脳が混乱することが何回かありました。
「酒飲みながら読んでるからボケてたのかな」と思い、読み直すのですが、どう考えてもその人亡くなってる人なんですよね。
そういう混乱はありましたが、最後にはそういうことかと得心いたしました。
とても面白い本でした。
早速続編を購入。
こちらは、次項の「スカイ・クロラ」シリーズを読破した後、寝かせずに読み始めています。
「スカイ・クロラ」シリーズ
こちらは、キルドレ(killerとchildrenの合成語の趣旨と思われます)と呼ばれる、成長しない、戦争以外では決して死なない子どもを主人公としたお話です。
私がロースクールに通っていたころ、つまり17年ほど前に映画化もされた小説です。
私が当時この小説を読み始めたのは、いわゆるジャケ買いに近いもので、映画のポスターか何かで、主人公である草薙水素(くさなぎ すいと)を見たことがきっかけだったと思います。
草薙水素は、令和で言うところの地雷系とでも言うのでしょうか。
見た目はかわいらしいのですが、心に深い闇を持っています。
百舌の続編を購入しておきながら、記憶の彼方にあった「スカイ・クロラ」を引っ張りだし、またもや全6冊(中古)をネットで購入しました。
装丁が美しい本です。
11月は本を読むための時間がたくさん確保できたという事情もあるのですが、1か月のうちに全6冊を読破しました。
大変面白かったのですが、雰囲気は全体的に暗いですかね(いや、しかし、最後はハッピーエンドなのか・・・?)。
主人公が地雷系ですので。
ただ、私は好きです。
また、1回通読しただけでは、うまく物語がつながりませんでした(それでも面白かったのですが)。
1通り読んだうえで、もう一度最初から通読したら、なるほどそれはそういう関係だったのかと、作品がより楽しめるのではないかと思っています。
基本的に長編シリーズであるのに、最後の短編集で結末的なところが分かるというパターンの本は初めて読みました。
時間があれば、また読み直してみたいです。
今年の秋は、読書の秋でした。
10月中旬から11月末までの間に、「陰陽師」シリーズ、「スカイ・クロラ」シリーズ、「百舌」シリーズで、実に11冊も本を読みました。
これだけ読書の時間が取れるというのは、本当に幸せなことです。
逆に、10月中旬まではめちゃくちゃ忙しかったのですが、弁護士として、忙しいというのも、また有り難いことです。
2024年弁護士石川が読んだ本~その1
司馬遼太郎さんの「城塞」
みなさん、こんにちは。弁護士の石川です。
年末が近づいてきましたので、今年も、私が読んだ本の中で、オススメ作品を紹介したいと思います。
もともと私は、歴史系の本が好きなのですが、今年の10月中盤までは、歴史物の本を多く読んでいました。
まずは、司馬遼太郎さんの「城塞」。
この本は、関ヶ原の合戦以降大阪夏の陣までの歴史について書かれた本です。
関ヶ原の合戦後、小幡勘兵衛という後の軍学の祖が、徳川方の間者として大阪場内へ侵入し、同人の視点を中心に、大阪夏の陣に至るまでの徳川と豊臣の攻防(?・外交という意味では豊臣が一方的にやられているように見えますが・・・)が描かれています。
今年、仕事で大阪に行った際、大阪でぽっかりと時間が空いてしまったことがあり、たまたま近くに司馬遼太郎記念館があるということで、同記念館を訪ねてみました。
記念館はとても素敵で、司馬遼太郎さんの作品を一堂に展示した書棚は圧巻でした。
その記念館のシアターで上映されていた映像に出てきたのが、こちらの「城塞」です。
その場で全三巻を購入しました。
司馬遼太郎記念館で本を購入すると、記念館のカバーを付けてくれます。
そして、どうして君はそうなるの!?、そんなうまく行くわけないでしょ!?という大野治長らを始めとする豊臣方の面々。
喜劇ならば良いのでしょうが、命と家の存亡がかかった時期にこの感覚ではまるでダメでしょうな、という方々でした。
そこがまた真田幸村、後藤又兵衛を引き立てるのですが。
かなりの長編小説ですが、登場人物それぞれキャラが立っており、すいすいと読めてしまいます。
とても面白い本でした。
また、こちらの本は、マレーシアにも持って行った本です(マレーシア旅行のブログはこちらからご覧ください)。
ルーフトップバーでお酒を飲みながら「城塞」を読んでたところ、店員さんに、「あなたは本が好きなんですね~」と言われました。
そういう思い出のある本でもあります。
これまで司馬遼太郎さんの作品はそれほど読んだことがありませんでした。
「城塞」以外に読んだことがある司馬遼太郎さんの作品は、「燃えよ剣」と「最後の将軍」くらいです。
いつもお世話になっている先輩弁護士からは、「峠」をオススメいただきました。
「燃えよ剣」と「最後の将軍」はいずれも幕末ものですが、「峠」も幕末を舞台とした作品のようです。
今度読んでみたいと思います。
陳舜臣さんの「小説十八史略」
続いても歴史物です。
「小説十八史略」は、中国の歴史について書かれた本で、文庫本で全6巻あります。
堯舜の伝説時代から始まり、元(モンゴル帝国)が南宋を滅ぼすところまで物語は続きます。
私は既にこの本を5、6回読んでいますが、1巻あたり500ページを超える全6巻の超大作なので、一旦読み始めても、読んだり休んだりを繰り返して、2、3年かけて全6巻を読み切るという感じで読んでいます。
私がこの本を初めて読んだのは、高校生のときでした。
高校3年生のとき、私は、項羽と劉邦が登場する鴻門之会(こうもんのかい)の話を読んでいました。
すると、その直後に行われたある全国模試の「漢文」科目で、鴻門之会が小説十八史略とほぼ同じ形で出てきたのです。
この試験では、本文をほとんど読まず、問題文だけを読んで問題が解けてしまったという(たとえば、「本文の『・・・』というのは、次の選択肢のうちどの意味か」といった問題など)、非常にラッキーなことがありました。
台湾で偶然発見した陳舜臣さんの記念コーナー
私が、弁護士になって5年ほどしたころ、当時、私は、静岡法律事務所という法律事務所に所属していました。
そのころ、同事務所で創立30周年を記念した台湾旅行が開催されました。
同旅行は、台北市を中心としたものでしたが、旅程の中に、「淡水」という地域が含まれていました。
淡水は、台北市の北東にある港町でして、当時、私は、同地域のことを全く知りませんでした。
旅程では、淡水では自由行動で、散策して昼ご飯を食べるというものでしたが、山の方をぶらぶら歩いていたところ、偶然にもある記念館の一画に陳舜臣さんのコーナーがあり、とても驚きました。
しかも、この台湾旅行に携行していた本は、なんと陳舜臣さんの「阿片戦争」でした!
写真に写っているスターバックスでの”苦い経験”については、いずれまたご紹介しましょう。
陳舜臣さんの作品は、「小説十八史略」や「阿片戦争」以外にも、「中国の歴史~近現代編」など面白い作品がたくさんあります。
中国史に興味をお持ちの方にはオススメの作家さんです。
浅田次郎さんの「蒼穹の昴」シリーズで、清朝に興味を持ちましたので、今後、陳舜臣さんの作品では、「太平天国」を読んでみたいなぁと思っています。
マレーシア旅行6~日本という国を久しぶりに外から見て
大都会とジャングルという双極の印象
皆様、こんにちは。弁護士の石川アトムです。
ゴールデンウィーク明けから始まったマレーシア旅行のお話も今回で最後です。
気が付けば、すっかり夏、7月下旬になってしまいました。
さて、今回のブログは、マレーシア旅行を通じて、私が思ったことを中心に書いていきたいと思います。
私がクアラルンプールを訪れる前、義姉夫婦の情報で、クアラルンプールは、ものすごい都会であると聞いていました。
ガイドブックを見ても、超高層ビルが建ち並んでおり、実際、ブキッビッタンなどの繁華街は、ものすごく栄えています。
東京に住んだことの無い、田舎者の私の感覚ですが、まるで山手線のどこかの駅の街中にいるような、都会感がありました。
私は、このような繁華街を訪れて、あるいは、世界第2位の高さを誇るムルデカ118などを見て、日本はマレーシアにも追いつかれ、追い越されようとしているのではないか、という感覚を持ちました。
しかし、他方で、羽田から7時間、クアラルンプール国際空港に着陸するというとき、地表は真っ暗で何も見えませんでした。
それもそのはずで、クアラルンプールの周りはジャングルだったからです。
空港に向かう帰りの車窓では、何分間もジャングルの風景が続きました。
マレーシアでは、都会は非常に近代的ですが、全国的に見た場合、おそらくそのような地域はごくごく僅かなのでしょう。
そういえば、水曜どうでしょうのジャングル探検も、マレーシアが舞台でしたね。
LOOK EAST!
私たちは、日頃日本にいて、日々、ネガティブなニュースに晒され続けています。
GDPが4位になるだの、円安が止まらないだの。
日本でポジティブなニュースといえば、大谷翔平選手の大活躍くらいでしょう。
私はネガティブなニュースに晒され続け、日本という国に対して悲観的であり続けてきました。
しかし、マレーシアに来て、日本はすごく大事にされている国なんだなと思いました。
まねきねこやら、ドンキやら、すき家やら、日本のものは山ほどあります。
どこから来たのかと聞かれ、日本からだと答えると、皆さん、とても興味を持って話を聞いてくれました。
日本という国をとても大切に扱ってくれている印象を受けました。
マハティール首相時代にLook East政策が採られた影響もあったのかもしれませんが、そのように感じました。
日本が今のままで良いとは言いませんが、日本という国に対して、もっと自信を持っても良いのではないかと思いました。
My grassroot effort~私の草の根活動
短い間でしたが、マレーシア滞在中、久しぶりに英語を話す生活をしました。
マレーシア旅行の中では、何よりもそれが楽しかったです。
もっとも、訛りがあったのかもしれませんが、必ずしもうまく聞き取りができたわけではなく、“Name”レベルで、単語が聞き取れないこともありました。
しかし、久しぶりに英語を話す生活をして、自分自身の言葉で、直接現地の人と話をして、新しい文化や考え、現地の人の思いに触れることができたことはとても楽しかったです。
やはり英語の勉強は続けていきたいなと思いました。
先ほどもお話ししましたが、マレーシア滞在中、マレーシアの国の人たちが、日本をとても大切に扱ってくれているように感じました。
実際、私が話をした中では、日本を訪れたことがある人も多く、実際に日本を訪れたときにも日本のことを気に入ってくださったようでした。
私は、このようなマレーシアでの体験を経て、世界中のもっと多くの方に日本を知ってもらいたい、日本のことを好きになってもらいたいと思いました。
帰国後、この2つの思いがマッチングしまして、結局何を始めたのかと言いますと、「Hello Talk」というアプリです。
近くに住んでいる日本語学習者を検索するページの見た目が完全に出会い系アプリなので、妻からあらぬ誤解を受けぬよう、利用開始と同時に、妻にはこのようなアプリを始めたことを伝えました(汗)
仕組みはFacebookに似ていますが、自分が英語で投稿した記事について、他のユーザーが訂正をしてくれたり、「Lawyer」と「Attorney」はどのように違うのでしょうか、などといった質問に他のユーザーが答えてくれたりします。
このアプリでは、電話で他のユーザーと話をすることもできますが、忙しかったり、時差の関係だったりして、なかなか電話機能は使えていません。
これまでお話できたのは、韓国の方、インドの方、ルワンダの方です。
せっかくなので、もっと電話機能で話をしたいと思っているのですが、日記投稿機能だけでも、(それなりの頻度で投稿すれば)随分英語力が鍛えられると思います。
私は、まだまだ冠詞(a,theなど)を忘れがちなのですが・・・。
これからも英語の勉強を継続していきたいと思います。
そして、次回は、家族で海外旅行に行きたいと思っています。
マレーシア旅行5~クアラルンプール観光
マレーシアの歴史が学べる国立博物館
皆様、こんにちは。弁護士の石川アトムです。
今回は、クアラルンプールの街中で行った観光についてお話しします。
クアラルンプール滞在2日目、義兄に車を出していただき、街中を観光させてもらいました(以前ご紹介した裁判所の件は、この日の最初の見学地でした)。
さて、クアラルンプールの玄関口的な駅として、KLセントラルという駅があります。
クアラルンプール国際空港から、KILAエクスプレスという特急列車で、25分ほどで着く終点の駅です。
KLセントラル駅には、NUセントラル(ニューセントラル)というショッピングセンターが直結しており、こちらのGフロアに良い両替屋があることは、以前のブログでご紹介いたしました。
KLセントラル駅の正面に、国立博物館があります。
お義姉さんに色々とお調べいただいたのですが、日本語のガイドさんもいらっしゃり、午前10時からガイドツアーが組まれています。
私たちがお世話になったガイドさんは日本人で、マレーシアを巡る数々の歴史的事象を淀みなくご案内いただき、大変楽しく、勉強になりました。
国立博物館を見学される場合には、日本語ガイドのツアーに参加することを強くお薦めします。
私たちは、博物館の中のBフロアから参加させていただいたのですが、所要時間は、おそらくツアー全体で2時間弱というくらいじゃないかと思います。
早めに見学をして廻っても、それくらいの時間は十分必要なボリュームです。
説明文を読みながら、個人でゆっくりゆっくり見学していったら、3~4時間はかかると思われます。
様々な展示物があり、大変面白い博物館でした。
個人的には、ホモエレクトス(原人)だったと思いますが、先史時代エリア(Aフロア)で、その頭蓋骨の写真を撮り忘れてしまったことを後悔しています。
先史時代から現代まで、マレーシアの歴史が分かる博物館です。
マレーシア観光と言えば、これ!!、という扱いのスポットではないのかもしれませんが、大変オススメです。
チャイナタウンとまさかの「再会」
この日の午後は、まずチャイナタウンに連れて行っていただきました。
当初廻ることはできないだろうと思っていたのですが、車を出していただいた義兄にお願いし、連れて行っていただきました。
大感謝です。
チャイナタウンには壁画コーナーがあります。
あまり長く、広い場所ではないですが、とても雰囲気の良いスポットでした。
私たちが訪れたときには、ちょうど階段の上にある壁画をバックに、結婚式の写真撮影をされていました。
また、チャイナタウンには、ヒンズー教のお寺があり、内部を見学しました。
中国人にとって、ヒンズー教はそれほどメジャーではないと思うのですが、なぜチャイナタウンにヒンズー教のお寺が建てられたのでしょうか(もしかすると、時系列が逆なのかもしれませんが)。
ヒンズー教寺院を見たのは初めてでした。
極彩色のきれいな寺院でしたが、個人的に、シヴァ神に踏みつけられている夫を見て、「結婚生活は『忍耐』の『忍』!!」という裁判官たちの件を思い出してしまいました。
チャイナタウンからは、近時建設された世界で二番目に高いビル(一位はドバイ)、ムルデカ118を臨むことができます。
低層建物が多いチャイナタウンの町並みを背景に、天を突き刺すようなムルデカ118は、何とも言えないコントラストでした。
そして、チャイナタウンでは、まさかの「再会」がありました。
義兄が「あれ、こここんな店あったんかいな。」とふらっと立ち寄った店に、カンボジア・シェムリアップのレッドピアノという飲食店にあった赤い人型のランプがあったのです!
↑こちらはクアラルンプールの「彼」
↑こちらはレッドピアノの「彼」
まさか「彼」とマレーシアで再会するとは思いませんでした。
チャイナタウンの後は、国立モスクに連れて行っていただきました。
金曜日でしたが、お祈りが終わりかかった時間に到着し、ほとんど待つことなく入場することができました。
国立モスクについては、以前のブログをご覧ください。
ムルデカスクエア
国立モスクを訪れた後には、ムルデカスクエアに行きました。
「ムルデカ」というのは、マレー語で「独立」という意味です。
まさに広場であり、とても爽やかな気持ちになれる場所です。
ただし、日陰がないので、酷暑の日は要注意です。
ムルデカスクエアからは、イギリス統治時代に建てられた建物が見えます。
現在は最高裁判所として使用されているようで、内部の見学はできません。
また、ムルデカスクエアには、初代首相が独立を宣言した際の様子をモザイク画で再現したものがあります。
先ほど紹介したムルデカ118(超高層ビル)は、独立宣言時の首相の姿形を表したものだと、国立博物館のガイドさんから伺いました。
なるほど、言われてみると、確かにそのとおりの形でした。
マレーシア旅行4~モスクとイスラム教の話
シャー・アラムのブルーモスク
皆様、こんにちは。弁護士の石川アトムです。
今回は、再びマレーシア旅行の話に戻りまして、マレーシアの国教であるイスラム教に関するお話をご紹介いたします。
マレーシアは、アジア諸国で、イスラム教を国教とする数少ない国です(他には、インドネシアとブルネイがイスラム教を国教としているようです)。
今回の旅行では、イスラム教の教会ともいえるモスクを何か所か見学してきました。
私が見学したモスクは3つ。
クアラルンプール中心部にある国立モスク、シャー・アラムにある通称ブルーモスク、プトラジャヤにある通称ピンクモスクの3つです。
私はブルーモスクが一番好きだったので、まずはブルーモスクからご紹介します。
私はオプショナルツアーを予約して、ブルーモスクとピンクモスクを1日で巡りました。
ブルーモスクまでは、クアラルンプール中心部から車で40分くらいです。
ガイドさんが、車の中で、日本とマレーシアとの関わりについてお話ししてくれました。
そこら辺の日本人より数十倍日本史に詳しい、プロ魂のガイドさんでした笑
外に出るとめちゃくちゃ暑いのですが、目に涼しいブルーモスク。
ブルーモスクは、4本のミナレット(塔)と、世界一の大きさのドームが特徴であるということです。
とてもきれいなモスクでした。
中では、現地のガイドさんが色々と説明をしてくれたり、いわゆるフォトジェニックな写真の撮り方までレクチャーしてくれたりします。
ガイドさんはとても親切で、写真も撮ってくれます。
ガイドさんの説明は基本的に英語ですが、非常に分かりやすかったです。
モスクに入るときには、女性は髪の毛を隠すことが必須です。
男性もハーフパンツの場合は、ローブを羽織る必要があります。
ヒジャーブやローブは貸してくれます。
ローブは、各モスクで異なっており、ブルーモスクのローブは青色でした。
ブルーモスクに入ってすぐのところに、青いタイルの壁があります(下の写真の壁です)。
こちらの壁は、トルコ・イスタンブールのブルーモスクからいただいたものだそうです。
とてもきれいなタイルでした。
金曜日には、たくさんの人がお祈りに訪れるそうです(お祈り中は観光ができなかったと思います)。
ブルーモスクは収容人数がとても多く、3万人が一度にお祈りできるそうです。
ただし、男女は別で、確か金曜日のお祈りのときのことだと思いますが、男性が1階であるのに対し、女性は2階だそうです。
また、このモスクには王族もたびたびお祈りに来られるようです。
目にはとても涼やかな建物なのですが、非常に暑く、見学中に汗だくになりました。
見学の終盤に水を売っているところがありますが(オプショナルツアーでは、最後にガイドさんが冷たい水をくれましたが)、ツアー中には水を携行した方が良いでしょう。
熱中症になってしまいます。
クアラルンプール中心部にある国立モスク
クアラルンプール中心部に、国立モスクがあります。
ここにはクアラルンプール2日目に行きました。
ハーフパンツではなかったのですが、せっかくだからということで、ローブを貸していただきました。
国立モスクもとても大きなドームがありました。
ブルーモスクやピンクモスクと比べると、素朴なモスクという印象ですが、水が涼しげな印象のモスクでした。
プトラジャヤのピンクモスク
ブルーモスクと同じオプショナルツアーの中で訪れたのが通称ピンクモスクです。
ピンクモスクは、プトラジャヤという21世紀になってから完成した(まだ開発途上ですが)新しい行政都市にあります。
サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジを模したモノレールの橋がありますが、予算の関係なのか、工事が止まってしまっているようです。
当初、ブルーモスクとは別の日に電車を使って来ようと思ったのですが、最寄り駅からピンクモスクまで向かうのが非常に大変らしく、ピンクモスクが入っているオプショナルツアーを選択しました。
私のツアーの場合は、モスクの中に入る前に、湖を周遊するクルーズがありました。
クルーズは40分~50分ほどありましたが、ピンクモスクが見えるは、最初と最後だけで、他は湖周辺部の説明が続きます(英語です)。
同じ経路を往復する感じなので、景色の良さに左右はありません。
ただし、私のように、クルーズ後半で居眠りをしてしまう恐れがある人は、先にピンクモスクを近くで見ることができる右側に座ることをお薦めします。
私は、外の暑さにやられ、船の冷房の心地よさに負け、居眠りをしてしまいました。
クルーズ後、ピンクモスク内を見学しました。
写真では人がまばらに見えますが、実際には、かなり大勢の人がいました。
こちらのモスクのローブは、赤色です。
ピンクモスクの方がブルーモスクよりも人が多く、観光チックな感じがしました。
ただし、お祈りの時間になると、信者の方が集まり、モスク内でお祈りが始まります。
ピンクモスクで面白いと思ったのが、1マレーシアリンギット(35円前後)を寄付することで、地図に安全ピンをさせるというものです。
日本の場合、日本地図があります。
私も1リンギットを寄付して、安全ピンをもらい、静岡に刺しました。
なお、先ほど国立モスクではローブを貸してくれたという話をしましたが、ピンクモスクでは男性の場合、長ズボンを履いているとローブを貸してもらえませんでした。
また、モスク内でとれるポーズについて注意書きがあるなど、観光チックでありながら、他のモスクよりも厳格な面も見られました。
マレーシア旅行3~マレーシアの裁判所に行ったときの話
クアラルンプール市中では基本的にクレジットカードで買い物ができます
皆様、こんにちは。弁護士の石川アトムです。
今回もマレーシア旅行のことを書いていきます。
ここ3回くらい(そしてこの後3回も、そのほとんどが)、法律、弁護士とあまり関係がない内容になっていますが、今回は、ちょこっとだけ「裁判所」の話が出てきます。
さて、私はクアラルンプールに3泊4日滞在しましたが、ほとんど現金を使うことがありませんでした。
両替をしたのは、滞在中1回だけ、それも1万円だけでした。
クアラルンプールで私が行ったお店のほとんどでは、クレジットカードが利用できました。
ただし、AMEXを受け付けていない店がそれなりに多くありました。
マスターのカードがあったので、事なきを得ましたが、AMEXユーザーの方は要注意です。
なお、万が一、これからクアラルンプールに行こうかと思っている人がこのブログをご覧になられたときのために記載しておきますが、マレーシアでの両替は、現地の都市部の両替商で行う方が、レートが良いようです(日本の空港でのレートと比べても1マレーシアリンギットあたり4~5円程度違いました)。
いくつかのウェブサイトでも推薦されていますが、KLセントラルに併設されているNUセントラルのGF階(LGではなかったはず)にある両替商のレートが良いようで、私もここで両替しました。
ただし、開店時間は午前10時からです。
私は、クアラルンプール初日、マクドナルドに行く前にも立ち寄っていたのですが、そのときはまだ閉まっていました。
また、翌日の昼頃に来たときには、長蛇の列ができていました。
時間に余裕がないときにはお薦めできません。
15分くらい義兄に順番待ちをしていただき、私はその間に、同じ階のスーパーでお土産用の紅茶を買ってきました。
スーパーのフルーツは、とても色鮮やかで美味しそうでした。
そして安い!!
裁判所の売店ではクレジットカードが使えませんでした
クアラルンプール市中では、基本的にクレジットカードが利用できます。
ただ、お義父さんの話によると、デパートでトイレに行った際、現金が必要であったようです(チップのようなものでしょうか)。
私もクアラルンプール滞在中、クレジットカード自体が使えなかったことが2度ありました。
一度目は、滞在2日目。
義兄に車を出してもらい、高等裁判所(?)の見学に行ったときのことです。
多くの方には、何の興味も湧かない施設だと思いますが、弁護士という職業柄か、私は、スケジュールに余裕があって、簡単に行けそうなところであれば、外国の裁判所を訪れてみたくなってしまいます。
今回は、義兄のご自宅からクアラルンプールの国立博物館へ向かうのに、寄ってもらってもそれほど遠回りにならなさそうだったので、寄っていただきました。
まず、建物の外観ですが、かなりご立派な感じ。
「権威」を感じる建物でした。
何をやっていたのかよく分かりませんが、大量のテレビカメラが来ていました。
入口では、服装チェックがありました。
義兄も私もハーフパンツでしたが、モスクなどと同様に、ハーフパンツはダメとのこと。
義兄が、私が日本から来た弁護士で、勉強のために5分だけ(ハーフパンツで)見学させてもらえないかと言って、守衛さんと交渉してくれたのですが、笑顔で「ダメ」と断られました。
そもそも私が「裁判所に行きたい」と言い出したのが、国立博物館へ出発する15分ほど前のことであり、ハーフパンツがダメなどという情報は全く知りませんでした。
幸いにして、スーツケースを帯同しており、その中に長ズボンがあったので、義兄と私とで長ズボンに履き替え、あるいは重ね履きをし、その後、裁判所建物内への入場を認めていただきました。
手続そのものを見ることはできなかった(やっている様子も無かった)のですが、建物内部を見学させてもらいました。
地下1階には、窓口(カウンター)付の銀行があったのですが、保釈金の振込みとかに利用されるのでしょうか。
オーストラリアでも、アメリカでも、裁判所にATMがありました。
裁判所でお金を降ろして、罰金とかを払うんでしょうか・・・・。
同じく地下1階には売店がありました。
写真は売店内にあった法服です。
売店で本を1冊買おうとした際にクレジットカードを使いたかったのですが、機械が壊れていて使用不可とのこと。
義兄が現金を持っていたおかげで、立て替えていただきました。
まさか裁判所の売店でカードが使えないとは思いませんでした。
こちらで買った本は、事務所に飾ってあります。
売店でもらった紙袋には、法律関係っぽい絵が入っていました。
こちらの紙袋は、先輩弁護士へのお土産用に使わせてもらいました。
空港のカフェでもクレジットカードが使えなかった!!
最終日、帰国のため、クアラルンプール国際空港に行ったときのことです。
時間があったので、コーヒーを飲みながら仕事をしようと思い、ローカルっぽいお店に向かいました。
若い男性の店員が、ワンオペで注文と提供を行っているお店でした。
どうも先に注文していたお客さんの商品の作り方が不案内であったようで、ファイルに綴じられたレシピのようなものを見ながら一生懸命コーヒーを作っており、ジェスチャーで、注文はちょっと待ってくれ、とのことでした。
あるコーヒーにはホイップクリームを乗せたり、別のコーヒーには何らかの粉末を振りかけたりしており、先のお客さんが注文した4つのコーヒーを5分以上かけて作り上げ、ようやく私の注文となりました。
私はシンプルにアイスのアメリカーノを注文し、会計に移ろうとしました。
そうしたところ、彼は、クレジットカード端末のレシートが出てくる部分を開封し、レシート用の紙が無いのでカードは使えない、現金は無いのかと尋ねてきました。
あいにく帰国便に乗る直前で、現金は使い果たしており、仕方なくスタバに向かいました(スタバでは問題なくカードが使えました)。
感熱紙が切れているからカードが使えないって、これだけ大きな空港のお店で、そんなことあるんかいなと驚きました。
マレーシア旅行2~クアラルンプールという街について
クアラルンプールは治安の良い大都会
皆様、こんにちは。弁護士の石川アトムです。
前回のブログから、5年ぶりの海外旅行、マレーシア(クアラルンプール)での思い出をご紹介しています。
今回はその2回目で、クアラルンプールの街のことをご紹介したいと思います。
何となく、東南アジアというと、発展途上のイメージを持たれる方も多いかもしれません(これ自体が私の偏見でしょうか)。
しかし、クアラルンプールは大都会でした。
マレーシアの人口は3300万人ほどと、日本の約4分の1ですが、クアラルンプールの賑わいは東京かと思うほどでした(あくまで私個人の、田舎者の感覚です)。
実際、クアラルンプールの広さは東京23区の約4分の1、人口は188万人(東京23区の人口は概ね980万人)ということなので、クアラルンプールは、ほとんど東京23区と同じくらいの人口密度になるのではないでしょか。
クアラルンプールでは、道路の路面や道路端の雰囲気なんかは「東南アジア」感がありますが、超高層ビルがあちこちに建っており、中心部には、数えるのが大変なほど巨大なショッピングモールがあります。
その一つ一つはとてもきれいで、洗練された印象を受けます。
多くのガイドブックに書かれているように、クアラルンプールは非常に治安が良い印象を受けました。
クアラルンプールで治安の悪そうな場所に行っていないという前提で、私の決して多くない海外旅行経験で言えば、ハワイのような安心感があります。
しゃべられている言葉が外国語で、街中に多少きれいじゃないところもあるということを除けば、クアラルンプール中心部の街の雰囲気は、東京と似ているかもしれません。
ただ、これは、あくまで私の個人的な感覚です(しかも東京に住んだことがない私の)。
配車アプリGrab
日本では、ようやくライドシェアが限定的に解禁されたところですが、クアラルンプールでは、Grabという配車アプリ(アメリカでいうUber)が非常に浸透していました。
義姉夫婦には、初日からお土産を買いたいという私の希望を叶えていただいたのですが、ゲストが2人(私と義父)増えた関係で、自家用車でなく、Grabで大きめの車を手配していただき、合計6人(運転手除く)で1台の車に乗り、ショッピングモールへ向かいました。
私自身は、アプリをインストールしながらも使用することはなかったのですが、Grabでは事前決済ができるため、知らない外国でタクシーに乗ってぼったくられるという心配もありません。
アプリ自体に、緊急通報ボタンという機能もあり、何かあったときには、すぐ運営会社に位置情報等が提供されるような仕組みになっています。
私がワシントンDCに行った際、このアプリがあれば、タクシーで、誘拐されたと勘違いしてパニックになることも無かったでしょうに・・・。
マレーシア旅行記が終わったら、スポットで、そのときの話を書きたいと思います。
1日が長い街クアラルンプール
もう一つ、クアラルンプールについて、日本人として言える、大きな特徴があります。
それは、夜明けが(日本人の感覚からして)異常に遅く、日没も(日本人の感覚からして)異常に遅いということです。
より具体的に言えば、この時期、朝の7時でも外は真っ暗です。
写真は朝の6時半ころのものですが、やはり外は真っ暗です。
午前7時30分から8時くらいになって、ようやく空が明るくなり初めて来たかなという感じです。
逆に、夜はなかなか暗くなりません。
夜の7時でもまだかなり明るいです。
日が落ちるのは、日本の夏と比べても随分遅いと思います。
私がクアラルンプールで楽しみにしていたことの第一は、ルーフトップバーに行くことでしたが、なかなか日が落ちず、夜景を楽しむまで時間がかかりました(汗)
やはり暑かったクアラルンプール
前回のブログで、義姉に南国のフルーツをたくさんご馳走いただき、南国に来たなと思ったという記事を書きましたが、やはり南国、クアラルンプールはめちゃくちゃ暑かったです。
以前、義兄から、湿度が低く、日本に比べればそれほど暑くないという話を聞いていたのですが、全然普通に暑かったです。
私が訪れた期間は、摂氏35度前後の日が続いていましたが、日向を歩いていると汗だくになりました。
水分補給は必須です。
しかし、デパートやショッピングモールで寒いくらいにガンガンに冷房をかけているというほどではなく、ショッピングモールでも半袖で過ごせました(以前、夏季にワシントンDCのロースクールに行った際には、冷房の効き過ぎで冷蔵庫の中にいるかと思うほど教室が寒く、膝掛けが必要なほどでした)。
街中でも電気自動車のバスが走っているなど、エコな印象の街でした。
マレーシア旅行1~初めてのクアラルンプール
静岡→羽田→クアラルンプール
皆さん、こんにちは。弁護士の石川アトムです。
以前のブログで、妻の姉夫婦が海外に居住してお仕事をされており、そのご自宅にお邪魔させていただくことになったという話を書きました。
そしてこのたび、5年ぶりの海外旅行で、マレーシア(クアラルンプール)に行って参りました。
このブログは、羽田への帰国便の中で書き始めています。
羽田空港からおよそ7時間半のフライトを経て、クアラルンプール国際空港に着きました。
現地は朝の6時半ですが、真っ暗です。
「朝が暗い件」については、また改めてご紹介します。
今回、私は、AirAsiaXという航空会社を利用しました。
AirAsiaは、事前注文をしない限り、原則として機内食無し(飲み物も有料注文制)、多くの飛行機で導入されていた座席のエンターテイメント無しというLCCです。
行きの便は羽田を夜中の0時前に出て、現地時間の6時半ころ着くというフライトスケジュールだったので、全く不便は感じませんでした。
私の旅行の定番~現地一食目は安定のマクドナルド
今回の旅行では、妻のお父さん(私にとっての義父)と一緒に、クアラルンプールを訪れており、お義父さんは空港でお義姉さんの旦那さん(便宜上「義兄」といいます)と合流し、私は、空港から特急列車でKLセントラルという駅に向かいました。
KLセントラルでの、クアラルンプール1食目は、マクドナルドでした。
いつもならここで、日本でも売っているソーセージマフィンなどの安牌を選んでしまうのですが、今回はちょっとだけ冒険して、マレーシアで初めて見る「OMELEETTE WRAP」(たまご巻き)という食べ物を注文しました。
しかし、いつまで経っても、私の注文「109」番ができ上がって来ないんですねぇ。
画面上、準備中のところに「108」まで表示されており、提供中のところに「200」という表示があります。
「108」の番号が「提供中」に表示され、じゃあ、次かなと思ってから10分が経ち、画面の「提供中」も120番台に行ってしまい、明らかにおかしいなということで、そこまで至って、ようやく店員さんに催促しました。
すると、そこから2~3分して、「109」が呼ばれました。
トータル15分くらい待ちました。
私が注文した「OMELEETTE WRAP」は、ハッシュドポテトと平べったい鶏の唐揚げを卵焼きで包んだものです。
あまり味がしなくて、まずくはなかったですが、それほど美味しいと思うほどでもありませんでした。
一緒に頼んだコーヒーは、かなり甘かったです。
合流した義兄から、マレーシアのコーヒーは、ブラックがないわけではないが、何もリクエストしないと砂糖の入った甘いものが出てくると教えてもらいました。
また、マレーシアはイスラム国家であり、豚肉を食べない人が多いため、鶏に関するメニューが充実しています。
食べ忘れてしまいましたが、マクドナルドでもフライドチキンを売っていました。
色とりどりの南国フルーツ
マクドナルドでマレーシア一食目を取り、合流した義兄に、ご自宅まで連れて行ってもらいました。
KLセントラルから20分くらい自動車で走ったところにあるモントキアラという高級住宅街です。
お義姉さんには、美味しいご飯をたくさん出していただきました。
また、フルーツが食べたいという私の希望を叶えてくださり、滞在中、様々なフルーツをご馳走いただきました。
マンゴーやドラゴンフルーツは食べたことがあったのですが、デーツ、パッションフルーツ、パパイヤなど、これまで食べたことがないフルーツを沢山ご馳走いただきました。
パッションフルーツが特に美味しく、甥御さんもお代わりしていました。
たくさんのカラフルなフルーツを出していただき、南国に来たな、と実感しました。
ありがとうございました!!
プール付のコンドミニアム
義兄のお家は、前々から広い広いとは聞いていたのですが、本当に驚くべき広さでした。
ほぼ全ての部屋にトイレとシャワールームが設置されており、メイドさん用の控え室とトイレシャワールームまでありました。
トイレは、ご自宅に合計4つでしょうか。
また、共用設備も充実し過ぎで、パーティールーム、ジムに、プールも付いています。
ちなみに、こちらのプールは子ども用です。
大人用のプールはこちら↓↓。
真ん中の短パンは、クアラルンプールが暑くて暑くて、Tシャツがすっかり背中に張り付いてしまっている私めです。
2023年 弁護士石川が今年読んだ本の話2
隆慶一郎さんの「一夢庵風流記」
皆さん、こんにちは。弁護士の石川アトムです。
2023年もいよいよ残り20日余りとなりました。
私自身も、非常に重たい書類を何とか締め切りまでに書き上げ、今年の仕事の峠は越えたかなという感覚でおります(石川アトム法律事務所の年末年始のお休みについては、こちらの記事をご覧ください)。
さて今回は、弁護士石川が2023年に読んだ本の第2弾です。
早速ですが、私が今年読んだ本の中で、2番目に面白かった本は、こちらです。
隆慶一郎さんの「一夢庵風流記」です。
タイトルだけをぱっと見ると、一体どこで区切って読めばいいのだろうと思われるかもしれません。
「一夢庵風流記」は、戦国時代末期に存在した前田慶次(あるいは前田慶次郎)という男性の人生を描いた歴史長編小説です。
男性には、「花の慶次」の原作です、とご紹介差し上げるのが最も分かりやすいでしょう。
インターネットを検索してみたところ、どうやら「花の慶次」には、「花の慶次」単体の公式サイトがあるようでして、そのリンクを貼らせていただきます。
加賀百万石で有名な前田利家は、前田慶次の義理の叔父という関係にあたります。
前田慶次のやることなすこと、とんちが効いた天晴れな所業に胸がすーっとします。
まさに、痛快な小説です。
元々、この本の作者である隆慶一郎さんの「影武者徳川家康」を読んだことがあり、隆慶一郎さんの本で、面白そうなものはないかなと思っていたところ、「一夢庵風流記」という本があることを知りました。
歴史ものが好きで、痛快な小説をお読みになりたい方には、是非おすすめの一冊です。
隆慶一郎さんの「影武者徳川家康」
「影武者徳川家康」は、関ヶ原の合戦で、家康は死んでおり、以後の家康は、家康の影武者あった世良田二郎三郎が家康に成り代わっているという物語です。
関ヶ原前には、「ただの影武者」に過ぎなかった世良田二郎三郎が、家康の子である秀忠や、一部の徳川家重臣に、家康の死を伝えつつ、対外的には自身が家康であるとして振る舞い、用済みとなった自身を亡き者にしようとする秀忠とどのように対峙していくかというストーリーです。
文庫版は、上中下3巻で1800ページを超える大作ですが、「一夢庵風流記」と同様に、さらっとした口当たりの本で、サクサク読めてしまいます。
「影武者徳川家康」は、同名のテレビドラマを見たのがきっかけで、中学のころに読みました。
それから24年経って、昨年何となくもう一度読んでみたいと思い、1800ページを一気読みしました。
こちらも是非お薦めしたい一冊(三冊)です。
東野圭吾さんの「ラプラスの魔女」
言わずと知れた東野圭吾さんですが、今年私が読んだのは、「ラプラスの魔女」とその前日譚にあたる「魔力の胎動」です。
これらの2冊は、羽原円華という少女が主人公となっている小説です。
羽原円華には、気候状況や物や人の動き方について膨大なデータを学習し、今後の天気を物理法則に基づいて極めて正確に、かつ、緻密に予測したり、気体を含む物や人の動き方を予測したりすることができるという特殊能力を有しています。
「魔力の胎動」で出てくる例で言えば、天候を予測していつのタイミングで飛ぶのがスキージャンパーにとって最も良い風であるかといったことや、ナックルボールの軌道を計算して適確に捕球したりすることができる、ということです。
同じ東野圭吾さんの作品でも、ガリレオシリーズでは、湯川博士が色々と試行錯誤を重ねて実験をしていると思うのですが、羽原円華は、いわば、「秒で」答えを出してしまいます。
スーパーコンピューター富岳のような感じでしょうか。
先に小説の帯を見てしまったからかもしれませんが、小説を読んでいる最中の羽原円華のビジュアルイメージは、そのまんま、広瀬すずさんでした。
このシリーズでは、今年の3月に「魔女と過ごした七日間」という新作が公刊されています。
「ラプラスの魔女」も「魔力の胎動」も文庫本を買ったので、できれば文庫本が出るまで待ちたいのですが、多分我慢できずにハードカバーを買ってしまうでしょう。
その良い例が、東野圭吾さんの加賀恭一郎シリーズです。
加賀恭一郎シリーズは、司法修習生のときにドラマ「新参者」を見て、そのシリーズを知り、第一作の「卒業」から第七作の「赤い指」までは文庫本を購入していました。
しかし、「新参者」以降は、中古ですが、ハードカバーを購入しています。
「新参者」が文庫本化されたのは、ハードカバーの発売から4年後で、その後も文庫本化には概ね3年がかかっています。
そんなに待てません!!
というわけで、今年の9月発売の加賀恭一郎シリーズ最新作「あなたが誰かを殺した」を楽天ラクマで購入してしまいました。
年末年始のお休みに読もうと、今からとてもワクワクしています。
2023年 弁護士石川が今年読んだ本の話1
先輩弁護士からのプレゼントにより読書熱が再燃
皆さん、こんにちは。弁護士の石川アトムです。
2023年もいよいよ残り1月となりました。
皆様におかれましては、年末年始のご準備をされている時期かと思います(石川アトム法律事務所の年末年始のお休みについては、こちらの記事をご覧ください)。
今回は、弁護士石川が2023年に読んだ本について紹介したいと思います。
元々読書が趣味だったのですが、今年の年明けから春先まで、花粉症の鼻づまりもあり、スッキリ眠れない日が続き、睡眠を重視して、あまり読書をしていませんでした。
しかし、いつもお世話になっている先輩弁護士から、小説「優駿」をプレゼントしていただき、これが大変面白く、読書熱が再燃しました(先輩弁護士からのプレゼントの話は、こちらの記事をご覧ください)。
2023年 最も面白かった本 ~ジョージオーウェル「1984年」
さて、さっそくですが、「優駿」以外で、私が今年読んだ本の中で、最も面白かった本の第一位は、こちらです。
ジョージ・オーウェルの「1984年」。訳者は高橋和久さんです。
以下、なるべくネタバレはしないように気を付けてはいますが、結論の方向性はネタバレがあります。
ご注意ください。
全体主義社会、監視社会の近未来を描いたディストピアノベルの金字塔と言われている作品です。
また、イギリスのある調査では、イギリス人が読んだことのあるフリをした本の第一位にもなったことがあるようです(笑)
出版は1949年で、そのうえでの「近未来」を描いた作品なのですが、1949年出版ということを全く感じさせない、むしろ最近書かれたんじゃないかと思ってしまうような作品です。
「テレスクリーン」という一方通行の監視カメラ、監視スクリーン的な装置など、現代でもあり得そうな設備が出てきます。
出版年以降に、実際に某国で行われていたことが書かれているのではないかと思われるような迫真さと、ある意味の現実感がありました。
そして、この本は、「あーー、ダメダメ。そっち行っちゃダメ。あ~あ・・・」というような主人公の言動で、一体この先どうなっちゃうの、というハラハラ感が止まりません。
さらに、クライマックスに訪れる、突然、足下の床が無くなって垂直落下するようなフリーフォール感と絶望感。
さらに、その後の、ふわふわ感(「何も無かったことにする感」に近いかもしれません)。
読み応え抜群です。
「1984年」に登場する「ニュースピーク」
「1984年」は、とてもお薦めな本なのですが、この本にはちょっと取っつきにくいところがあります。
私も実際、最初の数ページを読んで数か月寝かせるということをこれまで2度ほどしたと思います。
先ほども若干紹介した「テレスクリーン」以外にも、この本で用いられている設定や、それを表す語彙に慣れるまでちょっと時間がかかるかもしれません。
小説中には、「オセアニア」、「ユーラシア」、「イースタシア」という国名が登場します。
しかし、小説に出てくる「オセアニア」や「ユーラシア」は、現在私たちが使っている「オセアニア」や「ユーラシア」とは異なっています。
これがまたややこしい。
小説中の「オセアニア」は、概ね南北中央アメリカ、イギリス、オーストラリア、アフリカ南部を含む地域で、本小説の主人公は、「オセアニア」で暮らしています。
「ユーラシア」はロシア+ヨーロッパ、「イースタシア」は、概ね、中国、モンゴル、チベット、日本、東南アジアの地域を意味しています。
また、私の場合、特に「ニュースピーク」という設定に混乱しました。
「ニュースピーク」は、カタカナで書かれていたこともあって、この本の相当途中まで、
「new speak」=新しい言語ではなく、「News peak」=とっておきのニュースだと思っていました。
ニュースピークというのは、この小説に登場する、いわば新しい英語のことです。
ニュースピークの目的は、言葉の数を減らしていくことです。
たとえば、現在の英語には、「寒い」を意味する「cold」という言葉があり、温かいには、
「warm」という言葉があります。
しかし、ニュースピークに「warm」という言葉は存在しません。
「寒い」=「cold」に「非」を意味する接頭語「un-」がプラスされ、「uncold」が「warm」の代わりを果たします。
このように、代替可能な語彙は、次々と一つの語にまとめられ、消滅していきます。
人は、言葉を失うと、その事実を適確に表現したり、考えたりすることができなくなります。
そのように、言葉を奪っていくことで、支配層にとって不都合な思考自体をさせないようにしていく、というのがニュースピークの目的です。
なるほど確かに、言葉を奪われてしまうと、考えること自体ができなくなってしまいます。
その思考を指し示す表現ができなくなってしまうのです。
この発想には、よくまぁそんなこと考えたなぁと感服しました。
「1984年」、とてもお薦めです。
年末年始のお休み中にいかがでしょうか。
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