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事務員Kのタイ旅行~その2

2025-05-10

タイ旅行3日目 ソンブーンシーフード

みなさん、こんにちは。弁護士石川アトムの事務所で働いている事務のKです。

前回に引き続き、私のタイ旅行についてブログを書きます。

3日目は、夕方から、タイに来たら絶対に行きたいレストラン「ソンブーンシーフード」に行きました。

このお店のプーパッポンカリー(カニのカレー粉炒め)はほんとにおいしくて、タイ旅行で毎回1回は行くお店です。

今回は、カニの殻のない料理を見つけ注文したのですが、殻がないから食べやすい。

大皿で出てきて取り分けるスタイルなのですが、何を食べてもほんとにおいしくて!!タイに行く機会がある方はぜひ!量が多いので大人数で行くことをお勧めします。

S2O(ミュージックフェス)

腹ごしらえをしたところで、S2Oというミュージックフェスに参加しました。

当初、10人以上で行くつもりで、その前にみんなで食事してから・・・との予定でしたがいつの間にか3人になってしまいました。

タクシーで30分くらいのところに会場があるのですが、会場の付近は大渋滞で近くに降ろしてもらったのが22時ころでした。

普段フェスなどには行かず、音楽を全然知らなかったので、友達に参加する日の一番有名な人「DJ SNAKE」の有名な曲を2つ教えてもらいました。

旅行に行く前に予習で何度か聞いていましたが、有名なためか少し聞いたことがあるような音楽でした。

会場まで遠く、22:30頃到着したのですが、ちょうどラスト22:45~24:00がDJ SNAKEでした。

スケジュールが分からなかったのですが、本当にいい時間に行けました。

会場内はものすごい人で、最初は会場の隅の余裕のある空間にいました。

音楽に合わせて水や光、火などの演出がとても圧巻でした。

24時に終わるので徐々に帰宅する人がいたため、少しずつ前に進みステージの前まで行くことが出来ました。

最後までいたので、みんなが一気に帰ろうとしている中、会場を抜け出すのがとても大変でした。

仲間とはぐれてしまいそうなくらいの人混みで、会場から抜け出すのに一苦労でした。

帰りのタクシーを捕まえるのが本当に難しいらしく、去年参加した方から「声をかけてくるドライバーさんの言い値でいいから乗った方がいいよ。」と助言をいただき捕まえることが出来ました。

行きのタクシーは400バーツくらいで、帰りはなんど1200バーツでした( ノД`)シクシク…

日本のタクシーの金額に比べたら安いですが、帰れなくなるのも嫌でしたので、タクシーを捕まえられて一安心でした。ものすごい人とタクシーとバイクタクシーで全然動いていませんでした。

帰りのタクシーの運転手さんはノリがいいお兄さんで、フェスで流れるような音楽を流してくれました。フェスで全身ずぶ濡れで、タクシーの中はエアコンガンガンで、窓を開けてもとても寒かったです。

タイ旅行4日目 アユタヤ観光

4日目は、タクシーで2時間ほどで行けるアユタヤを観光しました。

アユタヤは、14世紀に築かれたアユタヤ王朝の首都だった場所でしたが、18世紀(1767年)にビルマ軍によって破壊されてしまいました。

アユタヤの仏像に頭がない理由は、ビルマ軍(コンバウン朝の軍隊)が制圧した証として仏像の頭を破壊したためのようです。

今回、ワット・マハタート行きました。

一番見たかった、木の根の中に仏像の頭が包まれているところは、入って割とすぐにありました。

一緒に写真を撮る際は、仏頭よりも自分の頭が高くならないように撮らないといけないというルールがあり、頭の位置が高い人は警備員さん(?)に注意されていました。

敷地内の他の仏像は私が見る限り全て顔が切り落とされていて、とても異様な光景でした。

ワット・マハタートにある無数の仏像の中で、頭のある仏像はたった2体だそうです。

ランチは、アユタヤ名物のクン・メーナム・パオ(巨大川エビのグリル)を食べに行くことにしました。

「バーン ポンフェット」というミシュランガイドに掲載されているお店に行きました。エビが大好きなので、アユタヤに行ったら絶対エビのお店に行きたいと思っていました。

10人で予約をしていなかったのですが、なんとか入店することができ、席もエアコンの効いた室内に案内してくれました。

川エビのグリルは、身が肉厚で、すごく柔らかかったです。臭みもなくエビみそもぎっしり入っていて、とてもおいしかったです。バンコクで食べたエビとは比べ物にならないくらいおいしかったです。

事務員Kのタイ旅行~その1

2025-04-30

4月のタイ正月に行われる「ソンクラーンสงกรานต์」

みなさん、こんにちは。弁護士石川アトムの事務所で働いている事務のKです。

私は今月、GWよりも一足早く3日間の有休を使って、タイのソンクラーンという水掛け祭りに参加してきました。

今回は、弁護士石川より、私が最近行ってきたタイ旅行についてブログを書いてもらいたいとのことでしたので、石川に代わり記事を書かせていただきます。

水掛祭りについて、何も知らなかったので、旅行に行く前に調べてみました。

ソンクラーンとは、もともと仏像や仏塔、さらに年長者などの手に水を掛けてお清めをする伝統的な風習が受け継がれてきた行事だったようです。

一年で最も暑い季節(暑期:3~5月)の中でも最も暑い4月に、水をかけ合う暑さしのぎとしても親しまれているようです。

今では、毎年4月13日〜15日の3日間で行うものとして、タイの祝日にも定められています。

また、2023年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に、タイが誇る伝統的なお祭りとして登録されています。

水かけ祭りには、ルールが2つあります。

1つ目は、僧侶(お坊さん)に水を掛けてはいけません。

2つ目は、どんなに水を掛けられても怒ってはいけません。

水を掛ける行為は相手への敬意を意味するので、ずぶ濡れにされても怒ってはいけません。

元々は手に水をかけてお清めをすることが由来だったことに驚きました。

タイ1日目 バンコク到着

初日の夕方バンコクに着き、お夕飯を食べに行きました。

ホテルの近くで、るるぶに乗っていたカオソーイという揚げ麺が乗ったラーメンのようなものを食べに行きました。

平麺のようなラーメンでスパイスがきいていて、お肉もとても柔らかくておいしかったです。薬味が付いてきたのですが、適当に入れて食べましたが、唐辛子のようなのはとても辛かったです。

もう一品人気料理の中から、パッタイを注文しました。こちらは、ジャガイモを麵のようにしてありとても面白い食感でした。両方ともとても美味しかったです。

両方ともお酒とすごく合いました。

1日目は、水鉄砲を持った人がちらほらいましたが、場所が決まっているのか水をかけられることはありませんでした。水をかけないでオーラが出ていたのかもしれません。

2日目ランチとソンクラーン体験

2日目は、ソンクラーンの集合まで時間があったので、その前にランチに行くことにしました。

集合場所の近くにコンドームをテーマにしたレストランがあったので行ってみました。Instagramでも「バンコク レストラン」で検索したところ出てきたので気になっていたました。

コンドームで人形やお花が作られており、華やかでとてもきれいでした。

お店まで歩いて行ったので、まずビールで乾杯をし、お腹があまり空いていなかったので、プーニムパッポンカリー(殻が柔らかくてそのまま丸ごと食べれるカニ(ソフトシェル)をカレー粉で味付けして炒めたタイ料理)をいただきました。

プーパッポンカリーはタイ料理の中でも一番好きなのですが、お店によって味が全然違います。

こちらのお店には、チャンビールの生がありました。

チャンビールは、タイを代表するビールの一つで、「チャン」はタイ語で象を意味します。

中ジョッキだと思って注文したら、大ジョッキぐらいあってびっくりしました。タイのビールは日本のビールと比べると薄い感じで、暑さもありたくさん飲めちゃいました。

ソンクラーンのお祭りに参加するので、スーパーで水鉄砲を調達しました。

みんなが持っている水鉄砲は威力が強い物ばかりでした。威力が強いと値段も高くなりますが、強めの水鉄砲を購入しました。金額は900バーツくらいなので、約4000円でした。

露店でも水鉄砲を販売しているのですが、2000バーツと言われた友達がいました。ぼったくりもすごい(笑)

大人数で参加の為、何台か車を借りて荷台に乗り込みお水をかけまくりました!

荷台にはお水を給水するタンクがついていました。午後1時すぎから一旦休憩し、4時半くらいまで水をかけ合いました。

調達した水鉄砲の威力が強いので歩いてる人や、歩道橋の上の人、車やバイクなどいろんな人に水をかけまくりました。ほとんどの人が威力の強い水鉄砲でしたが、中には氷水のめちゃ冷たい水鉄砲を打ってくる人もいました。

ほかにも、バケツで水をかけてくる人もいました。

下の写真は、現地の人が私たちに水を掛けている様子です。

服装は濡れる覚悟だったので水着でしたが、顔だけは濡れたくなかったので帽子とサングラスをかけて顔を守ろうと思っていましたが、無理でした。ほんとにずぶ濡れになりました。

放水車で水をかけている人もいて、そのときは溺れるかと思いました(放水車の使用は危険なため、実際には警察で取り締まりがされているようです)。

バイクタクシーの後ろに乗って水鉄砲を打ってくる人や、レストランの中から水鉄砲を打ってくる人、路上からバケツで水をかけてくる人、子供も大人も関係なく見ず知らずの人達が、笑顔で水をかけ合っていて、今回参加してほんとによかったと思いました。

調べていたソンクラーンのイメージとは全然違いました。

2つ目のルールにあるように、本当にずぶ濡れになりました。

静岡で就職を検討している司法修習生へ~新人弁護士採用募集のお知らせ

2025-04-20

静岡での78期司法修習が始まりました

皆様、こんにちは。弁護士の石川アトムです。

弁護士になるためには司法試験に合格する必要がありますが、それだけで直ちに弁護士として働くことができるわけではありません。

弁護士として働くためには、司法試験に合格した後、さらに1年間、裁判所、検察庁、弁護士会などにおいて実務的な研修を行う必要があります。

この研修のことを「司法修習」といいます(「司法修習」という制度に興味がございましたら、こちらのブログをご参照ください)。

さて、先週の始めから、静岡での新しい年度の司法修習が始まりました。

司法修習を受けている人たちは、「司法修習生」、「修習生」と呼ばれます。

また、司法修習をいつ受けたかという年に応じて、「78期の司法修習生」などと言います。

今年4月から静岡で司法修習を受けている修習生は、78期であり、かく言う弁護士石川は、新63期です。

私が司法試験に受かった頃には、「新司法試験」というものと、「旧司法試験」というものがあり、「新司法試験」の合格者と、「旧司法試験」の合格者は、それぞれ別々に司法修習を受けていました。

そのため、「何期」という呼び方も、「新63期」、「旧63期」という区別がありました(当時、新司法試験の合格者は、旧司法試験の合格者より質が悪いなどという雰囲気があったため、「区別」というより「差別」的なニュアンスを感じていましたが、そのように感じていたのは私だけでしょうか。)。

現在では、というより、数年前から、司法試験の「新」と「旧」の区別が無くなり、司法試験は1本になりましたので、修習生についても、「新」「旧」の区別は無くなったわけです。

今年も、静岡での司法修習の開始当日、私は、静岡県弁護士会における選択修習の個別プログラムの責任者として、司法修習生にプログラムの説明を行ってきました(「選択修習」についての詳細は、こちらをご覧ください)。

その後、弁護士会で、一部の司法修習生と顔合わせを行い、夜は、開始初日ということで、静岡県弁護士会司法修習委員会主催の懇親会に参加してきました。

数年ぶりにお目にかかった先輩弁護士からの一言 「アトムくん、疲れてきたね」

先日、私が司法修習生だったころ、弁護士1年目であった先輩弁護士に、数年ぶり(もしかすると10年以上ぶり)にお目にかかる機会がありました。

私が先輩弁護士に「先生、だいぶ貫禄がつきましたね。」などと申し上げたところ、先輩弁護士からは、「アトムくんも、そうだねぇ・・・。だいぶ貫禄が・・・、というか、疲れてきたね。」などと言われてしまいました(泣笑)。

確かに、例年、年度末年度始めは比較的ヒマなのですが、今年に限っては、手術を受けていた3月中旬あたりから約1か月が本当に激務で、朝の4時、5時から連日仕事をしていました。

現在、峠を越えた感はありますが、まだそれなりのボリュームが想定される書面を2つ出さなければいけない状況にあり、ゴールデンウィーク明けくらいまでは忙しさが続きそうです。

以前のブログにも書きましたが、やっぱり仕事を手伝ってくれる人が欲しい、と思っています。

新人弁護士を募集します

というわけで、本題に入るのが遅くなりましたが、石川アトム法律事務所では、78期の司法修習生を1名採用したいと考えています。

当事務所で扱っている分野と割合をざっくり言うと、企業関係の仕事が3分の1、破産申立事件または破産管財事件が3分の1、個人からの依頼が3分の1という感じです。

企業関係の仕事では、不動産の賃貸借関係や、従業員との労働問題、契約書の作成、チェックや、個別の訴訟案件などを行っています。

顧問先等から依頼があれば、随時新しい分野の仕事も請け負いますが、企業からの依頼と言っても、契約書関係以外では、後に述べる一般民事とそれほど取り扱う内容に差があるわけではないと思っています。

うちの事務所では、東京の大手事務所が行うような、M&Aを主体的に取り扱うことは基本的には無いと思っています(ただし、それに関連する契約書のチェックなどは行っていますし、法務デューデリジェンスも機会があれば行ってみたいです)。

個人からの依頼の分野は、不動産賃貸借、金銭消費貸借などの一般民事、残業代請求や不当解雇などの労働事件、離婚、養育費、遺産分割などの家事事件、それから刑事事件がちょこっとという感じです。

知財、M&A、ファイナンス関係以外は、基本的に何でも取り扱う事務所だというイメージで良いと思います。

新しく来てくれる弁護士(現修習生)には、ゆったりと仕事をしてもらいたいと思っています。

私自身も、共同経営事務所での1年目がそうでしたが、私がお願いする仕事を締切りまでに廻してくれる限りは、何時から何時まで事務所にいてくれとは言いませんし、いつお休みを取っていただいても結構です。

案件や依頼者に対して、真摯に、謙虚に向き合う人に来ていただけるといいなぁと思っています。

このような事務所に興味がある修習生がいれば、いつでもご連絡ください。

ウイニングポスト10 2025の話

2025-04-12

静岡県弁護士会近くの桜の写真をアップしたかったのですが

皆様、こんにちは。弁護士の石川アトムです。

新年度が始まって約2週間となります。

大変有り難いことに、同時多発的に相当な数の新件のご依頼がありまして、久しぶりにブログの更新が遅れてしまいした。

さて、今年の桜は、体感的には遅かったように思いますが、皆様はどうお感じでしょうか。

本当なら、静岡県弁護士会、静岡地方裁判所の近くにある駿府城公園の西門橋の桜の写真をアップしたかったのですが、紛失してしまいました・・・。

来年は4月最初のブログに桜の写真を掲載したいと思います。

「ウイニングポスト」とは

先日来ブログにも記載のとおり、弁護士石川は、3月中旬から、鼻のとおりを良くし、花粉症の症状を抑える手術を受けるため、5日間入院していました。

そのころ、ウイニングポスト10(2025)が発売されることを知っていたので、ゲームでもやりながら入院していようと思っていたのですが、入院近くになって、発売日が退院後の3月末ころであることを知り、さらに退院後、体験版が存在することを知り、早速ダウンロードしてプレイしてみました。

ゲームをやらない人、競馬ゲームに全く興味が無い人にとっては、初耳のタイトルだと思います。

ウイニングポストというゲームは、プレイヤーがオリジナルの馬主かつ生産者となって、過去の競馬史を追体験していくというゲームです。

同じく競馬ゲームとしては、ダービースタリオンというゲームがメジャーです。

私が考える両者の大きな違いは、ウイニングポストは(たとえば、ウイニングポスト10の2025では)、1971年から2024年までの競馬史を時間軸にしたがって追体験し、かつ、実際に存在した馬を所有して、レースに出走させたりすることができます。

他方で、ダービースタリオンは、プレイヤーが馬主かつ生産者であるという点は、ウイニングポストと同様であるものの、発売時期から遡っておそらく10年程度の期間に現役であった馬のみが、ゲーム中でも現役として登場し、かつ、その登場パターンは基本的にランダムで、史実では別世代であった馬同士が同じ年度に現れるということもあります。

また、ダービースタリオンでは、自家生産馬のみ所有することができ、史実馬を所有することはできません。

ウイニングポストとダービースタリオンとのもう一つ大きな違いは、ウイニングポストでは、調教師、ジョッキー、他の馬主などと「出会う」システムがある一方、ダービースタリオンでは、ネット上での他のプレイヤーとの競走を除けば、他の馬主は登場せず、調教師やジョッキーも最初からオープンで、誰に依頼することも可能です。

何となくダービースタリオンの方が、事務的な感じ、ドライな感じがしますが、私は両方好きです。

今回、ウイニングポスト10の体験版をダウンロードしたのは、ニンテンドーSwitchでしたが、同機種を購入(中古です)したのも、Switchのダービースタリオンをプレイするためでした。

弁護士石川、四半世紀ぶりに発売日当日にゲームを購入する

さて、退院後に、ウイニングポスト10の体験版(1年間のシーズンを体験できます)をプレイし、どハマりしてしまい、1年のシーズンを体験後、即座に製品版を予約してしまいました。

テレビゲームに関する私のモットーは、なるべく安くて面白いゲームをする、ということで、ソフトは中古ですし、プレイするゲームの機種も、PSPであったり、ニンテンドー3DSであったりします(ソフトが安いからです)。

しかし、ウイニングポスト10は非常に面白く、中古になっても当面はそれほど値が下がらないだろうと思ったこと、早期購入特典で、ゲーム中、特定の史実馬を無料で取得することが可能であることなどが後押しし、発売日当日に新品で購入することを決めました。

テレビゲームを発売日当日に購入することなんて、おそらく高校1年のときにPS2で発売された「決戦」というソフト以来ではないでしょうか。

実に4半世紀ぶりです(今知ったのですが、「決戦」も「ウイニングポスト」と同じコーエー(当時)のソフトだったようです)。

40歳にもなってテレビゲームをしているなんて、高校時代の自分は想像もしていませんでした。

しかし、大人になって社会に出ると、高校生には分からない、想像もできないストレスが溜まりますから、ストレスを健全に解消できる方法で解消するということは、とても大事なことだと思っています(ウイニングポストを新品で買ったことに対する言い訳ではなく、本心からそう思っています)。

ただ、冒頭で述べたように、現在多忙を極めており、ゲームをするなら寝たい、という状況でして、ここ1週間でウイニングポストをプレイできたのは、1日あたり30分も無いように思います。

なぜか母親からデルタブルースのぬいぐるみをプレゼントされる

私がウイニングポスト10を購入した直後のことですか、突然、母親がデルタブルースのぬいぐるみをプレゼントしてくれました。

駿河屋で見つけたそうです。

うちの母親は、競馬には全く詳しくなく、この馬がどういう馬だ、という知識は皆無です。

たまたま駿河屋で母親の目に留まったので、私にプレゼントしてくれたのでしょう。

正直、私自身、デルタブルースにはあまり思い入れは無かったのですが、実は、ウイニングポスト10(2025)の早期購入特典で、ゲーム中無料で手に入れることができる史実馬のうちの1頭がデルタブルースだったのです。

不思議な縁でうちに来たデルタブルース。

近々事務所で、オルフェーブルの隣に飾ろうかと思っています。

弁護士石川が2025年に読んだ本

2025-03-31

鼻中隔湾曲症の手術後2週間が経ちました

皆様、こんにちは。弁護士の石川アトムです。

鼻中隔湾曲症の手術を受け、退院して2週間ほど経ちました。

退院して1週間経ち、お酒も飲めるようになりました。

入院前に依頼者からいただいた、高砂と獺祭をようやく飲める時期になりました。

どちらも大変美味しいお酒でした。

さて、入院中は時間がたっぷりあり、他方で、熱が出るなどそれほど体調が良くなかったので、手術後の入院中は、少しだけ仕事をして、あとはスマホを見ず、読書ばかりしていました。

今年に入り、既に10冊以上の本を読んでおり、過年度と比べると、相当早いのですが、弁護士石川が2025年に読んだ本の中でオススメの本をご紹介します。

MOZUシリーズ

こちらは、昨年若干ご紹介した逢坂剛さんの、いわゆる「MOZU」シリーズです。

昨年11月の時点では、MOZUの「第1巻」に当たる「百舌の叫ぶ夜」を読み終えたところでした。

「第1巻」と記載したのは、シリーズの「第0巻」に当たる「裏切りの日日」があるためです。

MOZUシリーズを読み始めた当初、私は、この「第0巻」の存在を知らず、MOZUシリーズは、「百舌の叫ぶ夜」、「幻の翼」、「砕かれた鍵」の3部作だと思っていました。

ところが、「百舌の叫ぶ夜」を読み終えた時点で、MOZUシリーズには実は「第0巻」があり、シリーズ全体で9冊構成となっていることを知りました。

9冊というと、相当なボリュームで、若干尻込みしたのですが、「百舌の叫ぶ夜」が非常に面白かったため、通読の覚悟を決めました。

その結果、どの巻も大変面白く、あっという間に全巻読破してしまったのですが、2巻でいきなり主人公だと思っていた人は退場しちゃうし、ドラマで大好きだった東は、いつまで経っても出てこないし、第二期以降のドラマは、小説とは全く別物だと思いました。

小説ではダルマの「ダ」の字も出てきません。

私がドラマを素にイメージしていた話と、小説(原作)とがあまりに違い過ぎて驚きましたが、ドラマと原作の両方ともこれだけ面白いお話はそうは無いと思っています。

未必のマクベス

続いては、早瀬耕さんの「未必のマクベス」です。

本当は、この本は、入院中に読もうと思って購入していたものだったのですが、あまりに面白かったため、入院前に読み切ってしまいました。

この本については、去年とか、割合最近、新静岡セノバで平積みになっているのを見たような気がしたのですが、出版されて10年近く経っていたのですね。

「これほど素晴らしい小説はそうあるものではない。」という、めちゃくちゃハードルを上げる帯が付いていたのですが、その帯に違わず、これほど面白い小説は近時読んだことがありません。

ミステリーと恋愛小説の分野に位置付けられる作品だと思いますが、何と言いますか、セピア色の情景が浮かぶような、そういう懐かしい気持ちを思い起こさせるような小説でした。

舞台の大部分は香港です。

ビクトリアハーバーや、インターコンチネンタルホテル(香港の方です)、ビクトリアハーバーでのシンフォニーオブライツなど、香港の名所がたくさん出てきます。

2度香港に行ったことがある私としては、とても嬉しく読ませてもらいました

(↓の写真は、2016年の旅行の際に撮影したものです)。

往々にしてある、途中まですごく面白かったのに、結末これかい!という落ちでもなく、最後までとても面白い作品でした。

早くも今年1番面白かった本になるのではないかと思っています。

新世界より

最後は、貴志祐介さんの「新世界より」です。

こちらは、全三冊で1400ページを超える超大作です。

未来の日本を舞台にしたファンタジー(?)で、人々は、「呪力」という魔法のような力を持っています。

人々は、「呪力」を使って、物を動かしたり、火をつけたり、宙に浮いたりすることができます。

作中には、現在の日本には存在しない「バケネズミ」、「不浄猫」、「ミノシロ」といった動物が登場し、その世界観に慣れるまでは、読み進めるのに若干の抵抗感がありました。

しかし、解説でも書かれているように、上巻の200ページほどまで読み進むと、もう止まりません。

次から次に湧き上がる好奇心を抑えることができません。

入院中で時間があったという事情もありましたが、ほぼ2日間で読み切ってしまいました。

こちらも、最後の最後まで面白かった作品で、結論にも納得です。

作者である貴志祐介さんの作品としては、他にも「黒い家」、「青の炎」、「悪の教典」、「鍵のかかった部屋」など、映像化された有名な作品がまだまだたくさんあります。

これから少しずつ読んでいきたいと思います。

私は、「新世界より」が貴志祐介さん作品のデビュー作だったのですが、もともと貴志祐介さんをオススメしてくれたのは、今はほとんどログインしなくなってしまった「Hello Talk」で知り合った香港の方でした。

その方は香港大学のご出身のようで、「新世界より」の直前に読んでいた「未必のマクベス」にも香港大学出身の登場人物が出てくることに不思議な縁を感じました。

久しぶりに「Hello Talk」を再開してみようかなと思っています。

弁護士石川の私事~入院しました(既に退院しています)

2025-03-19

本当はマキシマム ザ ホルモンが聴きたかったのだけど・・・

皆様、こんにちは。弁護士の石川アトムです。

40歳になりました、のブログでお知らせのとおり、弁護士石川は、3月12日から同月16日まで鼻の手術を受けるため、入院していました。

鼻中隔湾曲症というそうですが、鼻の真ん中にある骨が曲がってしまって(私の場合は右側に、また、曲がり具合は、以前受診した医師の評価では、「弱、中、強、の強」だそうです)、曲がった部分の軟骨を切除し、鼻の通りを良くする手術を受けてきました。

合わせて、下鼻甲介(「かびこうかい」と読みます)という花粉症の症状を発生させる、鼻の内側にある組織の中にある軟骨を切除し、その体積を小さくする手術(それにより花粉症の症状が出にくくなる)と、下鼻甲介の中にある花粉を感じる神経を切除する手術を受けてきました。

下鼻甲介については、こちらのウェブサイトが分かりやすかったため、リンクを貼らせていただきます。

粘膜下下鼻甲介骨切除術 | 横浜市中区の石井耳鼻咽喉科診療所

誕生日の4日後である3月12日に入院し、13日に手術という行程でした。

私がお世話になった病院は、私の妻が第三子を帝王切開により出産した総合病院です。

妻からは、手術室で、手術中に聴く音楽(あるいはジャンル)を指定できるという話を聞いていました。

妻は、術中の音楽を嵐にしたそうです。

私は、本当は、マキシマム ザ ホルモンの「恋のメガラバ」や、「糞ブレイキン脳ブレイキン・リリィー」が聴きたかったのですが、第1に、そこまで細かい指定ができると思わず、知らない曲が流れるくらいだったら何も無い方が良いだろうと思ったこと、第2に、執刀医がこの曲のために変なテンションになったら困るなと思ったこと、第3に、全身麻酔なので、どうせすぐ寝てしまうだろうと思ったこと、などの理由により、問診票の曲の希望欄は空欄のままにしました。

その結果、私が手術室に入ったときにかかっていた曲は、きゃりーぱみゅぱみゅさんの「もんだいガール」でした。

マキシマム ザ ホルモンとは900度違う曲で笑えました。

私の年で、Jpopという観点から選ばれたのか、それとも執刀医のご趣味であったのか謎ですが、知っている曲で良かったです。

私の手術は全身麻酔で、手術室まで徒歩で入室、手術台に仰向けになり、右手にサチュレーション、左手に点滴、口に酸素マスクと、テキパキと作業が進められ、手術室に入って3分ほどで麻酔開始。

「麻酔していきますね~。深呼吸してください。」と言われ、10数える間もなく寝落ちしました。

そして、「起きてくださ~い」で、3時間半の手術は終わっていました。

全身麻酔は2回目ですが、本当に魔法のようです。

内容はほとんど忘れてしまったのですが、今回の全身麻酔のときに見た夢も、やはり仕事の夢でした。

現在係属中の事件に関するものだったと思います。

術後2時間でズーム会議

13日の手術は、昼の13時から16時半ころまで行われました。

術前の自分も含めた、おそらく大多数の皆様のイメージと相反して、術後、鼻の痛みは、全くと言って良いほど感じませんでした。

鼻の内側を切開して鼻の骨を取る、神経を切るというので、さぞかし痛いのだろうと身構えていたのですが(手術を受ける夢も何回か見ました)、鼻はほとんど痛くありませんでした。

鼻の内側にちょっとした切り傷ができた程度の感覚です。

術後2時間で、静岡県弁護士会の法教育委員会があり、ズームで参加しました(もちろんカメラはオフでしたが)。

ところが、冒頭の、おそらく自分が出席する意味があった箇所で、イケメン看護師さんから、「術後2時間経ったので、歩けるかやってみましょう!」というお話があり、歩行訓練をしていたため、肝心のその部分で委員会に参加できませんでした。

読書三昧の入院生活

先ほどお話ししたとおり、手術部位は、術後もほとんど痛みはありませんでした。

しかし、手術の翌日は熱が出てしまい、2日ほど頭痛が続きました。

頭痛はなかなか大変で、何度か痛み止めを出していただきました。

術後は鼻に長さ15センチほどのガーゼと綿球が詰められており、鼻で呼吸ができません。

そうすると頭痛が発生しやすいそうです。

手術の1時間ほど前まで様々なメールに返信し、なるべく術後を楽に過ごせるようにはしていたのですが、手術の翌日にはまた様々なメールを受信することとなり、手術の翌日は結構しんどかったです。

手術の翌々日の土曜日はさすがに仕事をせず、ゆっくりさせていただきました。

ほぼ1日中ずっと本を読んでおり、病院に持参した趣味の本5冊のうち4冊を読み終え、「抑え」で持ってきていた「ハプスブルク帝国」という新書を読み始めるに至りました。

2025年が始まってまだ3か月ですが、今年は既に10冊以上の本を読んでいます。

弁護士石川のオススメ本は、次回のブログでご紹介したいと思います。

弁護士石川の現在の状況

予定どおり16日の日曜日に退院することができ、17日の月曜日からは事務所に出て、業務を再開しました。

依頼者、相談者の方で、事情をご存じの方からは、大丈夫ですか、という温かい励ましのお言葉を頂戴し、大変ありがたく思っております。

術後も2、3週間程度は、鼻が詰まりやすいらしく、かなり鼻声なのですが、業務は滞りなく処理しております。

しばらくはお聞き苦しい声でご不便をお掛けいたしますが、何卒ご容赦ください。

弁護士石川の私事~40歳になりました

2025-03-10

40歳節目の日は弁護士として出張業務

皆様、こんにちは。弁護士の石川アトムです。

3月8日に誕生日を迎えまして、40歳となりました。

40歳というと、ちょうど人生の折り返し地点に立ったような感覚です。

私が生まれたのは1985年です。

そこから40年遡ると1945年となり、同年の3月は未だ太平洋戦争中です。

生まれてから、既にそれくらいの時間を生きてきたのか、と感慨深かったです。

実際にはバレンタインデーの贈り物なのですが、妻が、1985年のワインをプレゼントしてくれました。

とても深い色をしたワインでした。

40歳の3月8日は土曜日でしたが、妻に無理を言い、出張に行ってきました。

40歳の今、弁護士として仕事ができていること、多くの皆様からご依頼、ご相談をいただける立場にあることを大変感謝しております。

さて、40歳節目の日は、おそらく今後の人生でも塗り替えられることが無いであろう「1日の間に最も長く新幹線に乗った日」として記憶される日になるだろうと思います。

およそ8時間新幹線に乗っていました。

ちなみに、これまで最も長い時間新幹線に乗っていたのは、静岡県弁護士会静岡支部の幹事として参加した日本弁護士連合会の人権大会(及びその下見)で青森に行ったときのことだと思います。

このときは、静岡県弁護士会静岡支部の役員をしておりまして、人権大会が開催される日の前日に、静岡県弁護士会の会長が主催する懇親会の会場を選定するため、青森市内の飲食店を4軒ほど、当時は「彼女」であった妻とハシゴしました。

どのお店も大変美味しかったのですが、結局は、下見に行っていないホテルの宴会場で懇親会を開くことになりました。

今では大変良い思い出です。

45歳までに行いたいこと~エジプト旅行

私は、海外旅行が大好きで、昨年の今時分には、妻のお姉さんの家を訪ねるということで、マレーシア・クアラルンプールに行ってきました(その際のブログは、こちらをご覧ください)。

子どもが小さく、気軽に海外旅行に行ける状況ではありませんが、今後5年以内に、エジプトに行くということが私の目標です。

私は、小学生だったころ、「世界ふしぎ発見」というテレビ番組が大好きで、特にエジプトの回がとても好きでした。

↓ こちらは、この木なんの木でおなじみのハワイにある木です。

まぶしそうな表情をしているのではなく、母親がスマホのシャッタースイッチが分からず、カメラを構えたまま写真を撮れないことに若干イライラしています。

こどものころ、一時期エジプトの考古学者になりたいと思ったこともあったのですが、その後、アナウンサーという夢に変わり、最終的には弁護士に落ち着いているという状況です。

冒頭に、40歳は人生80年の折り返しと書きましたが、心身の状態と時間の余裕のバランスを考えたときには、エジプトには50歳になるまでの間に行っておくのがベストなのではないかと思っています。

特に、最近検索した限りでは、日本からエジプトへの直行便が無いようで、もう10歳年を取った身体に、乗り継ぎは大きな負担になるのではないかと思っています。

また、あと2、3年内に、静岡県弁護士会またはその静岡支部で、それなりの役割を果たさなければならなくなる可能性があると思っています。

その役割がものすごく大変そうで、気が滅入ってしまいそうなので、それが終わったらエジプトに行くぞ、ということを励みに頑張れればと思っています。

エジプトでは、3大ピラミッド、スフィンクスと王家の谷、カイロの博物館を訪ねたいと思っています。

弁護士不在のお知らせ

3月12日から同月14日まで、弁護士石川は手術を受けるため、事務所を不在にいたします。

以前のブログにも記載しましたが、曲がった鼻の骨を真っ直ぐにするなどして、鼻のとおりを良くする手術です。

鼻の骨の手術と言うと、多くの方が、美容整形か!?と思われるだろうと思い、少し長いですが、上記の手術内容であることを皆様にご説明差し上げております。

妻からは、某総合病院の副院長を務められたことのある、友だちのお父さんからの、すっごく痛いらしいよ!という百害あって一利もない事前情報を提供されました。

私は毎年花粉症がひどく、特に極度の鼻づまりがあり、花粉症シーズンでは全く鼻呼吸ができない状態になってしまいます。

実際、今年も、花粉の本格飛散にはほど遠い、2月下旬にひどい鼻づまりが起き、こりゃ手術しなきゃダメだなと改めて実感しました。

入院手術という身体への侵襲作用や、より高齢化した際の睡眠不足の影響などを勘案し、この年で手術を受けることに決めました。

ご相談、ご依頼の皆様にはご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご容赦ください。

3月17日より、通常どおり業務を再開する予定です。

借金でお困りの方へ~借金の法的解決方法その3 自己破産

2025-03-01

自己破産とは

皆様、こんにちは。弁護士の石川アトムです。

以前のブログで、借金の問題を解決する方法として、任意整理、個人再生、自己破産という3つの方法を挙げました。

今回は、この中の自己破産についてお話しします。

「自己破産」、あるいは、破産手続は、今抱えている借金、負債を0にすることを目的とした手続です。

厳密には、破産手続=借金を0にする手続ではないのですが(借金を0にする手続は、法的には、破産手続と同時に申立てをする「免責」という手続です)、一般的には破産=借金を0にするということで良いと思います。

弁護士に自己破産の相談をしてから借金が0になる(免責許可を受ける)までの流れ

自己破産をする場合、まずは弁護士などの専門家に相談をするところから始まります。

弁護士が相談者の破産事件を引き受けるということになった場合、弁護士は、金融業者などの債権者に、弁護士が相談者(この時点で「依頼者」と呼ぶ方が正確でしょうか)の代理人に就きましたよ、という通知を発送します。

一般的に「受任通知」(じゅにんつうち)と呼ばれるものです。

弁護士が受任通知を発送しますと、債権者から依頼者に対する督促等は止まります。

ただし、受任通知を発送してから、その通知が債権者の督促担当部署に届くまでには多少時間がかかりますので、通知の発送から督促が止まるまでには数日間を要すると考えられます。

その後、弁護士が依頼者から聴き取りをしたり、依頼者に自己破産の申立てのために必要な資料を用意していただいたりして、自己破産申立ての準備をします。

当事務所では、自己破産申立ての準備のため、ご相談から申立てまで概ね2か月程度のお時間をいただいております。

申立ての準備が整い次第、裁判所に破産の申立てを行います。

裁判所において、申立時に提出された資料を確認し、特に問題が無いという場合には、破産手続の開始決定が出されます。

不動産等売却するべき資産をお持ちでない方や、免責不許可事由が無い方などは、破産の開始決定が出された後、概ね3か月後に行われる裁判官との面接を経て、破産手続は終了(免責許可決定を受けて借金が0になる)という流れです。

自己破産の手続は、概ね以上のような流れで進んでいきます。

依頼者において、破産申立てに必要となる資料をスムースにご用意いただける場合、依頼者が破産を申し立てた経緯について問題が無い、あるいは、少ないと考えられる場合、依頼者が売却するべき資産をお持ちでない場合、当事務所においては、ご相談から免責許可が出るまでに要する期間を概ね6か月弱と想定しています。

自己破産の手続に時間がかかる場合

当事務所では、破産のご相談をいただいてから、借金が0になるまでの期間を概ね6か月弱と考えています。

しかし、手続に時間がかかる場合もございます。

手続に時間がかかるケースの中には、必要な書類のご提供が滞り、自己破産を申し立てるまでに時間がかかるケースもありますが、破産手続が開始された後に時間を要するというケースもあります。

たとえば、依頼者において、不動産をお持ちである場合が挙げられます。

このブログの冒頭、破産手続そのものは、厳密には、借金を0にする手続ではない、と申し上げました。

破産手続は、今ある資産を現金化し、現金化したものを債権者に「平等」に分配する手続です。

そのため、現金化できる不動産があれば、破産手続の中で不動産を現金化し、現金化されたものを債権者に分配する必要があります。

破産手続の中で不動産を現金化する役割を担うのは、破産管財人という弁護士です(破産管財人に関するご説明はこちらのページをご参照ください)。

破産管財人は、可能な限り債権者に対する配当金を増やすべく、不動産を売却します。

買い手が多数いそうな不動産についてはできる限り高く売れるように、広く売出しを掛けます。

最初に手を挙げた人に売るというのではなく、より高く買ってくれそうな人が出るまで、それなりの時間を掛けて売出しをするということです。

また、破産管財人は、売却が困難な不動産についても、少しでも売れるように時間をかけて買い手が現れるのを待つことが通常だと思われます。

そのため、不動産をお持ちの場合、破産手続を裁判所に申し立ててから約3か月後にある、最初の裁判官との面談で手続が終わることは少なく、さらに時間をかけて手続が進められることが多いように思います。

静岡地方裁判所では、3か月に1回程度、債権者への報告と裁判官と面談をする場が設けられていますので、申立後、手続が終わるまでに6か月、9か月、1年という期間を要する場合もあります。

なお、住宅ローン付きの不動産をお持ちで、借金の問題を抱えていらっしゃる場合には、自宅を維持することができる個人再生という手続についても検討の余地があると思われます。

個人再生手続についてはこちらのページもご覧ください。

借金でお困りの方へ~借金の法的解決方法その2 個人再生

2025-02-20

個人再生(小規模個人再生)とは

皆様、こんにちは。弁護士の石川アトムです。

前回のブログで、借金の問題を解決する方法として、任意整理、個人再生、自己破産という3つの方法を挙げました。

今回は、この中の個人再生についてお話しします。

「個人再生」という手続をごく簡単に説明しますと、今ある借金すべてについて、裁判所の手続を通じて、借金の金額自体を圧縮し、数年間かけてその圧縮された金額を分割で返済していくというものです。

たとえば、500万円の借金を100万円まで圧縮し、月々1万7000円程度を5年間かけて支払っていくというイメージです。

前回お話しした任意整理との大きな違いは、借金の金額自体を大きく減らすことができる可能性が高いということです。

他方で、個人再生手続では、すべての借金、負債を平等に取り扱う(減額させる)必要があります。

ご親戚やご友人から借りたお金も、他の金融業者と同様に裁判所に申し出て、一律の圧縮を行う必要があります。

金融業者からの借金は圧縮したいけれど、ご友人からの借金は全額返したい、というようなことは、個人再生手続ではできません。

また、個人再生は、裁判所を通した手続です。

個人再生のご依頼をいただいてから、圧縮された借金の分割払いが実際に始まるまで、9か月から1年程度の期間がかかります。

任意整理が1月から1月半程度で終わることからすると、個人再生は長期的な手続だと言えます。

また、個人再生手続の申立てそのものにかかる費用は、任意整理と比べても相当高額になります(法テラスを利用したとしても25万円程度はかかります)。

個人再生を行うべき場面~住宅ローンを抱えている方

借金の問題について、任意整理、個人再生、自己破産という解決方法がある中で、個人再生を第一に検討すべきと考えられるのは、住宅ローン付きのお住まいをお持ちの方です。

自己破産をすると、基本的に、ご自宅は手放さなければならなくなります。

個人再生手続は、先ほどお話ししたように、すべての借金、負債を一律に圧縮して、圧縮した借金を分割で支払っていくものですが、住宅ローンだけは特別扱いができます。

個人再生手続で、他の借金を圧縮して分割払いとし、それと同時に、今までと同じように住宅ローンを支払い続けることで、住宅を維持することができます(このような申立てを、住宅ローン特別条項と呼びます)。

そのため、住宅ローン付きのお住まいをお持ちの方においては、個人再生手続を取るメリットは大きいと考えられます。

このほか、個人再生を行うべき場合としては、任意整理と同様に、自己破産してしまうと、就労に支障が生じてしまう場合が考えられます(警備員さんや保険の外交員さんなど)。

個人再生の場合には、手続を行っても、職業制限がないため、現在のお仕事を継続して行うことができます。

なお、インターネット上では、そのほか個人再生手続を行うべき場面として、免責不許可事由があり、自己破産することに懸念がある場合という記事を見ることがあります。

免責不許可事由があるために、個人再生を行うべきであるのかどうかについて気になる方は、お電話等にて、当事務所に直接ご相談ください。

弁護士から回答させていただきます。

債務が5000万円を超えて個人再生が使えない場面~通常の民事再生手続で住宅ローン特別条項を使うべきか?

個人再生手続を申し立てることができる要件の中に、住宅ローンを除いた借金等の総額が5000万円以下であることという要件があります。

住宅を持っているものの、負債の総額が住宅ローン以外で5000万円を超える場合、個人再生手続を使うことができません。

その場合、通常の民事再生手続を取ったうえで、住宅ローン特別条項を使うことが、理屈上は考えられます。

しかし、借金等の金額が5000万円を超える場合、民事再生手続を利用したとしても相当額の負債を、住宅ローンとは別に長期間かけて支払う必要があります。

また、通常の民事再生手続において、裁判所への申立ての際に裁判所に納めなければならない予納金の金額は極めて高額です(先日静岡地方裁判所に伺ったところ、申立人が個人であっても最低250万円が必要であるということでした)。

再生計画で定めた返済が可能であるということは、仮に破産をしたとした場合、同額の貯金を作ることができるということになります。

このようなことを前提にしますと、住宅を守るために通常の民事再生手続を申し立てるかどうかについては、相当に慎重な検討が必要と思われます。

その他個人再生手続について

当事務所のホームページには、個人再生手続の流れや、個人再生手続に関するデメリットを紹介したページもございます。

個人再生をご検討中の方は、ぜひご覧ください。

借金でお困りの方へ~借金の法的解決方法その1 任意整理

2025-02-09

今年は自己破産の申立てなど借金に関するご相談をよくいただきます

皆様、こんにちは。弁護士の石川アトムです。

2025年の業務を始めてまだ1月ほどですが、今年は、借金や負債に関するご相談の件数が非常に増えているように思います。

あらゆる商品の急激な値上がり(物価高)、コロナ融資の返済など、近年の社会情勢のため、借金返済のために生活が立ち行かなくなったり、会社や事業に行き詰まったりしてしまった方が増えているように思います。

そこで、今回のブログでは、最近ご相談をいただくことが特に増えている、借金の問題について、個人の場合にどのような解決方法があるのか、ということについてお話ししたいと思います。

借金の問題を解決する方法(いわゆる「債務整理」の方法)としては、基本的には、任意整理、個人再生、自己破産という3つの方法が考えられます。

任意整理とは

任意整理という方法についてごく簡単に申しますと、今ある借金について、弁護士が債権者(金融業者)との間で話をし、毎月支払う金額を下げてもらい、数年間かけてその全額を返済するというものです。

たとえば、これまでは月々1万円返済していたけれど、今後は月々5000円の返済にしてもらう、というようなイメージです。

任意整理では、基本的に、現在存在している借金の元金を全額返済する必要があります。

また、今後は月々いくらを支払うということについて、債権者(金融業者)との間で合意が成立するまでの間に発生した利息についても支払いを求められることが多いと思います。

さらに、業者によっては、合意成立後、借金を完済するまでの利息(将来利息)についても支払いを求められることがあります。

債権者(金融業者)との間で交渉する、新しい分割払いの内容は、私が弁護士を始めたころ(15年前)と比べて、かなりシビアになっているという実感があります。

任意整理は、裁判所を介さず、弁護士が直接債権者(金融業者)と交渉して行います。

また、任意整理では、A社、B社、C社という複数の会社から借入れをしている場合に、A社だけ行う、あるいは、A社とC社だけ行う(それ以外の会社は、これまでどおりの約束で支払いをする)ということが可能です。

任意整理の流れ

任意整理を行う場合、ご相談の段階で、現在支払っている借金の月額合計額と総額を伺います。

そして、弁護士と依頼人との間で、月々の支払金額を下げるとした場合、合計いくらまでだったら毎月支払っていくことができるかを確認します。

その後、弁護士から債権者(金融業者)に対して、代理人として弁護士が入りましたよ、という通知を出します。

この通知により、一旦、債権者から依頼人に対する督促等は止まります。

弁護士が通知を出した後、債権者から、現在、依頼人には、これだけ借入れ(あるいは、カードの利用金額やリボ払いの残りなど)がありますよ、という連絡が来ます。

業者にもよりますが、業者からこのような連絡が来るまでには概ね一月ほどの時間がかかります。

事前に伺っていた負債の金額と大きな差が無ければ、依頼人に再度確認をしたうえで、債権者に対して新しい支払月額を提案します。

債権者が、新しい支払月額に同意してくれれば、合意書を取り交します。

以後、依頼人において、新しい支払月額に基づいて分割弁済をしていっていただきます。

債権者との間で合意が成立するまでの期間(任意整理にかかる期間)は、早ければご依頼から1月から1月半程度となります。

任意整理が可能な場合、難しい場合

任意整理は、基本的には、今ある借金全額について、毎月の支払金額を下げ、これまでよりも長い期間で返済していくという手続です。

私の感覚ですが、金融業者は、5年を超える分割弁済には消極的です。

特に借入期間が短い方の場合、新しい分割返済額に対するハードルは高まります。

仮に100万円の借金を、将来利息なしで5年間で返済するとした場合、月々の返済金額は1万7000円弱です。

200万円の借金を、将来利息なしで5年間で返済するとした場合、月々の返済金額は3万4000円弱となります。

任意整理という手段を取ることができるのは、ご自身の収入で(あるいはご家族の収入を含めて)通常の生活を送りつつ、なおかつ、借金を返していくことができるという場合です。

先の例で言えば、100万円の借金がある場合、家賃、水道光熱費、食費などを支払って通常の生活を送りつつ、月々1万7000円を5年間支払い続けることができるか、ということになります。

ご自身やご家族の生活で精一杯で、月々の返済額を減らしても借金を返していくことが難しいという場合には、任意整理ではなく、自己破産を申し立てざるを得ません。

収入と支出の状況はもちろん人それぞれですが、借金負債の金額が300万円を超える場合(月々の支払いが5万円を超える場合)、任意整理を行うことは難しいように思います。

また、借金の金額はそれほど多くないものの、ご相談の時点で月々の支払額が1社あたり数千円であるという場合、任意整理によって月々の支払金額をさらに数千円下げるということは難しいことが多いように思います。

任意整理が適当と思われる場合

自己破産ではなく任意整理を行うべき場合としては、借金の金額が比較的少額である場合が考えられます。

自己破産により、職業を失うおそれがある方(保険の外交員さんや警備員さん)も任意整理を検討するべきだと思います。

また、自己破産や個人再生の場合には、裁判所を入れて、すべての債権者を平等に扱う必要があります。

すべての債権者について、自己破産の場合は1円も払わない、個人再生の場合は債権の何割かをカットしてもらうということです。

ご親族や友人等、仲の良い人からの借入れがあり、その人たちにはどうしても借入金全額を支払わなければならない、というような事情がある場合には、任意整理を検討しても良いかもしれません。

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