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静岡から吉野ヶ里遺跡へ
前回のブログでは、時系列に逆らって、熊本にいる同期の弁護士に会う話を先に紹介しました。
今回は、九州旅行の1日目と2日目についてお話します。
朝7時30分発の便で静岡空港から福岡空港へ。
静岡空港を離陸してしばらくすると、左側座席の窓から富士山を眺めることができます。
冬などの空気が澄んでいる時期に見たら、さぞかしきれいなことでしょう。
福岡空港近くでレンタカーを借り、まずは佐賀県の吉野ヶ里遺跡へ。
吉野ヶ里遺跡は小学生のころから教科書で聞いていた名前で、いつか行ってみたいと思っていました。
静岡にも同じ弥生時代の遺跡で、登呂遺跡という遺跡があります。
吉野ヶ里遺跡も静岡の登呂遺跡と同じくらいの所用時間を見ておけば良いだろうと思っていたら、とんでもない間違いでした。
歩いても歩いても、物見櫓にたどり着かない・・・。
それもそのはず、吉野ヶ里遺跡は横幅で言えば登呂遺跡の2倍、縦で言えば登呂遺跡の6倍!
全然規模が違いました・・・。
5年ほど前には、弁護士会の人権大会に青森県に行った際、三内丸山遺跡に行きました。
しかし、三内丸山遺跡と比べても、吉野ヶ里遺跡は3倍の長さがあるようです。
所要時間1時間くらいを見込んでいましたが、早足で歩いても2時間以上かかりました。
しかも、甕棺の発掘状況の展示までで断念し、上半分はほぼ端折っています。
広すぎる吉野ヶ里遺跡・・・。
吉野ヶ里遺跡では、甕棺の発掘状況が発掘当時の状況のまま保管されている展示がとても面白かったです。
吉野ヶ里遺跡には、ムラやクニの考え方があり、2000年以上も昔の時代から、位の上の人が住む地域と、位が下の人が住む地域が分かれていたそうです。
そのような昔から、既に貧富、階級の差があったことが、改めて考えてみると、新鮮かつとても大きな驚きでした。
平和公園と原爆資料館へ
吉野ヶ里遺跡に思いのほか時間がかかったため、昼食をとることを断念して車で長崎へ。
長崎1日目は、浦上天主堂、平和公園、原爆資料館。
浦上天主堂も、2日目の大浦天主堂も、ステンドグラスがとてもきれいでした。
建物内の写真を撮ることができず、残念です。
原爆資料館でもっとも印象的だったのは、入ってすぐの部屋で何カ所か写真のスライドを流していた箇所でした(後に同じ写真も展示されていました)。
その中の1枚に、母子が丸焼けになって亡くなっている写真がありました。
自分自身が小さな子どもを持ったためということが大きいのかもしれませんが、うちの子どもと変わらないくらいの年齢であろう子が焼け焦げて死んでいる写真はとても印象的でした。
夕方になり、レンタカーを返し、ようやく旅行初日の1食目。
一人で旅行をすると、食事はだいたいこんな感じになります。
長崎と言えば、ちゃんぽんです。
1日目の夕食は江山楼でいただきました。
2日目の昼食には、四海樓のちゃんぽんをいただいたのですが、私は、江山楼のちゃんぽんの方が好きでした。
スープがとてもおいしくて飲み干してしまいました。
その後、海沿いを歩いて、長崎駅へ。
長崎はとてもきれいな街でした。
他にあまり港町を知らないからかもしれませんが、静岡の清水に雰囲気が似ていると思いました。
長崎駅では、地酒をいただきました。
お土産コーナーには無く、とても残念だったのですが、杵の川の本醸造が思いのほか甘く(完全主観)、飲みやすくておいしかったです。
他に六十餘洲もいただきました。
ごちそうさまでした。
軍艦島と長崎観光
長崎2日目は、午前中に軍艦島へ。
長崎の港から45分ほど船に乗り、軍艦島へ向かいました。
現在は、限られた地点でしか見学ができないそうですが、それでも廃墟となった島の姿は、迫力がありました。
大正3年(1914年)に建てられたという日本最古の鉄筋コンクリート造の集合住宅(下の写真・右側の建物)は、ボロボロになりながらも、よく倒壊しないものだなと感心しました。
骨太なコンクリート柱が、イトーヨーカドー静岡店の立体駐車場を彷彿とさせました(笑)
午後は、四海樓でチャンポンを食べ、グラバー園、大浦天主堂、オランダ坂、出島をひたすら歩きました。
長崎は坂の街と聞いていましたが、なるほどその通りでした。
出島も、小学校の教科書にも載っている超有名スポットですが、午後は3、4時間歩きっぱなしで疲れてしまって、建物内まで見学する元気がありませんでした。
それでも長い橋を渡って、かつては島だった出島に入るときは、ここがあの出島かと感慨深いものがありました。
西九州新幹線と九州新幹線
長崎から、同期の弁護士がいる熊本までは、新幹線と電車を乗り継いで向かいました。
長崎駅から武雄温泉駅まで西九州新幹線かもめ。
武雄温泉駅から新鳥栖まで特急リレーつばめ。
新鳥栖から熊本駅までまで九州新幹線つばめ。
この3つの列車の中では、九州新幹線つばめが一番すてきな列車でした。
座席の背もたれが木でできていたり、ブラインドが竹でできていたり、「和」の雰囲気でした。
もう一度ゆっくり乗ってみたい新幹線です。
久しぶりの2泊3日の旅行でリフレッシュさせてもらいました。
連休明けも、一つ一つの業務に、迅速かつ適切に対応していきたいと思います。