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先輩弁護士からのプレゼント
こんにちは。静岡の弁護士の石川です。
今回は、私が最近読んだ本として、宮本輝さん作の小説、「優駿」を紹介します。
こちらの本は、私が大変お世話になっている先輩の弁護士からいただいたものです。
なぜ先輩がこの本をプレゼントしてくれたかというと、私が競馬好きであるからです。
私の競馬好きの話については、このブログの後半に書きます。
さて、この「優駿」という本は、一頭のサラブレッドと、そのサラブレッドを巡る人間の人生について書かれた本です。
この本で私が感じたことは、登場人物たちの不安と困難です。
常に不安、ずーっと不安。一つ困難を乗り越えても、また困難。
きっと、物語の続きも不安と困難。
人生は困難の連続で、ずっと不安。
それと対置される「祈り」。
その中での、希望や光。
そんな印象を受けました。
私がいただいたのは文庫本で、合計700ページを超える長編ですが、さらりと読めてしまう口当たりの良い文章です。
「優駿」の第一章が初公開されたのは、1982年ということで(私もまだ生まれていません)、グレード制が導入されていなかったり、ダービー出走の馬齢が4歳であったり、NHK杯がダービーのトライアルとして位置付けられていたりと、現在とは違う設定ではありますが、とても面白い本です。
競馬好きの方には、是非お薦めの一冊です。
私が競馬を始めたきっかけ
私が競馬好きであることは、静岡の弁護士の一部の間ではよく知られています。
私が競馬好きになったきっかけは、中学1年のころに買ったプレイステーションの「ダービースタリオン」でした。
当時、全く競馬を知らなかったのですが、育成系のゲームが好きであったことからダービースタリオンを始め、すぐに本物の競馬を見てみたくなりました。
当時は、今、ウマ娘で人気を博しているスペシャルウィークやサイレンススズカが現役で走っていた時代でした。
サイレンススズカ、グラスワンダー、エルコンドルパサーが出走した毎日王冠を実際に見に行きましたが、史上最高のGⅡレースと言っても過言ではないでしょう。
今でも私が一番好きな馬~オルフェーブル
あまり馬券は買いませんが、大人になってからも競馬のテレビ中継はほぼ毎週見ています。
子どもが生まれる前は、ときどき競馬場にも行っていました。
私が一番好きな馬はオルフェーブルです。
オルフェーブルが出たレースの中でも一番好きなレースは、負けてしまいましたが、阪神大賞典です。
あんなレース見たことないです。
これからもきっとあんなレースを見ることはないのだろうと思います。
でも、あのレースが、もっとも、暴れん坊将軍たるオルフェーブルらしいレースだったように思います。
オルフェーブルが1回目の凱旋門賞に負けたときは、本当にショック過ぎて、競馬を見るのが嫌になり、2、3か月競馬を見ない時期もありました。
サトノダイヤモンドと凱旋門賞
最近と言うほど最近でもないのですが、最近好きだった馬はサトノダイヤモンドです。
きさらぎ賞までの3戦の勝ちっぷりから、無敗の3冠を期待したのですが、現実はそううまくはいきませんね。
皐月賞、日本ダービーは、本当に残念でした。
サトノダイヤモンドが出走した日本ダービーは、指定席の抽選に当選するという幸運に恵まれ、現地で観戦していたのですが、本当に、わずかな差でした。
しかし、その後、菊花賞、有馬記念を連勝、天皇賞春は3着に敗れたものの、個人的に凱旋門賞への期待が高まっていました。
この年の初夏、私は離婚し、フリーな時間が大幅に増えたことと、若干の破れかぶれ感から、サトノダイヤモンドが出走する凱旋門賞を観戦しに行くことを決めました。
当時、このことを裁判官に言ったことがありましたが、「そんな道楽をして・・・」と言われました。
凱旋門賞でも、ツアー会社を通じて、追加料金3万円を支払って指定席をとりました。
しかし、凱旋門賞の指定席は、そこら辺の公園にあるベンチと同等の木製の長椅子で(下の写真の左下に移っている長椅子です)、最初その「指定席」を見たときは、何かの間違いじゃないかと思いました。
凱旋門賞当日は、シャンパンを飲んでいたところを世界的ニュース専門チャンネルCNNにキャプチャーされたり、話しかけてきた現地の若者に「いくら賭けたんだい?」と聞かれ、「7ユーロ(≒1000円)」と言ったら鼻で笑われたり、たくさんの日本の芸能人さんがいたりして、とても楽しかったです。
前哨戦のフォア賞の結果から、嫌な予感はしていたのですが、結果は大変残念でした。
近年でもっとも期待した凱旋門賞は、昨年のタイトルホルダーが出走した凱旋門賞でした。
昨年のタイトルホルダーの凱旋門賞を見た後も、しばらく競馬を見る気が無くなってしまったのですが、凱旋門賞ってどうなんでしょうね。
別の星の競馬のような感じがします。
日本馬に凱旋門賞を勝って欲しいという気持ちはもちろんありますが、凱旋門賞じゃなくてもいいんじゃないか、という気もしています。
とは言いつつ、私が見たときの凱旋門賞はシャンティイだったので、いつかはロンシャンの凱旋門賞を見に行きたいと思っています。