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新月9ドラマ 女神の教室
本日からフジテレビ系列の月9ドラマとして、「女神の教室~リーガル青春白書~」がスタートします。
「女神の教室~リーガル青春白書~」では、北川景子さん演じる「人を知らなければいい法律家にはなれない」をモットーにする裁判官が、実務家教員としてロースクールへ派遣されます。北川さん演じる主人公が「人を知らなければいい法律家にはなれない」をモットーに、「法」だけでなく「人」を学ぶ授業を展開し、司法試験合格という目先のゴールばかりにとらわれるロースクールの現実に新風を巻き起こしていく、というドラマのようです。
弁護士とロースクール(法科大学院)との関係
皆さんは、ロースクール(法科大学院)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
現在の日本で、裁判官、検察官、弁護士になるためには、基本的には、ロースクール(法科大学院)を卒業するか、予備試験という司法試験とは別の試験に合格した後に、司法試験を受験する必要があります。
つまり、ロースクールというのは、基本的には、司法試験に合格することを目標とした学生が通う大学院と言えます。
昨年の司法試験では、受験者全体の司法試験合格率が45.52%であったのに対し、予備試験合格者の司法試験合格率は97.53%となっており、驚異的なものがありますが、合格者の人数だけで言えば、昨年の司法試験合格者の7割以上はロースクール出身者です。
ロースクールでの受験指導
「女神の教室」公式サイトの案内によると、ドラマに登場するロースクールの教員たちは、学生に対して司法試験のノウハウを教えることにしか興味が無く、学生たちも試験の対策になることしか求めていないという姿が描かれるということです。
私自身は、ロースクールを卒業してもうすぐ13年になりますが、私がロースクールに通っていたころは、予備試験は存在しませんでした。
また、当時通っていたロースクールでは、学校として司法試験対策(受験指導)を行うことは推奨されておらず、むしろ基本的には禁止されていたように思います。
近時は、ロースクール卒業生よりも、予備試験合格者の方が、圧倒的に合格率が高いという状況もあり、ロースクールにおける授業の方針も変わったのかもしれません。
もっとも、山田裕貴さん演じるロースクール教員は、「『自主ゼミ』 で司法試験合格者を輩出するエース教員」と評されています。
「自主ゼミ」というのは、ロースクールの授業そのものではなく、ロースクールの学生同士で行っている勉強会のことを言うのではないかと思います。
つまり、ロースクール側は公式には受験指導に関われないので、公式授業の自主ゼミにより受験指導をしているということなのでは、とも思いました。
弁護士が弁護士ドラマを見ると
これまでロースクールをテーマにしたドラマは見た記憶がありません。
私が弁護士をテーマにしたドラマを見ていると、「こんなこと起こるわけないじゃん。」とか「こんなにベラベラしゃべってたら、絶対裁判官に制止される(「書面で提出してください!」と言われる)」などと思ってしまいます。
「ロースクールのリアルな日常」が描かれるという新月9ドラマ。
どんな日常が描かれているのか、とても楽しみにしています。